コロナ禍のため、動きやすい洋服で過ごすことが多いこの頃です。
洋服だと、どうしても黒やグレーのモノトーン、あるいはオリーブ色のような濃い目の色の服を着ることが多くなります。
それはそれでラクなのですが、やはりたまにはきれいな色の着物を着たい心境になります。
でもせっかく着物を着ても、都心まで出かける気にはなれません。
行先は、沿線にある近くの美術館にしました。
「東京アートミュージアム」▼です。
こちらで「琳派 今様 Ⅱ」という展覧会をしているので、行ってきました。
実はこの展覧会は2018年10月にも見た▼ものと同じ方の個展です。
椎橋和子さんという女性画家の作品展です。
この方はニューヨーク、パリ、ロンドンなどの海外で活動されていらっしゃる方です。
金色の満月と、美しい花の取り合わせという素敵な絵画でした。
花は、桜、梅、椿、紅葉、萩、桔梗、あざみ、菖蒲、モクレンと日本を代表するような花でした。
とにかく美しくて、そして引き込まれる絵画でした。
江戸時代の「琳派」の系譜を引き継ぎながら、現代的な面も備えている絵画です。
和の静寂さも持ちながら、妖艶な魅力もたっぷりでした。
使われている色もとても鮮やかでした。
青、青緑、トルコブルー、赤ワイン色、ピンク。
私の大好きな色がたくさん使われていました。
それが金色のお月様とぴったりでした。
私は源氏物語にある朧月夜の場面を思い出しました。
月の美しさに魅かれて、ぼーっと眺めていました。
この美術館TAMは安藤忠雄さんの作品なので、コンクリート打ちっぱなし。
そして中にあるコンクリートの階段も、宙に浮かんでいるような感じで、歩くと下の階が丸見えで、ひやひやでした。
なんだか落ち着かない階段でした。
ここはかなり狭いスペースなのですが、入館料は500円。
カタログもチラシの配布も一切なくて、それで500円は高いな。
もちろん絵画は素晴らしかったのですけど、もう少し何か呼び寄せるものが欲しいと思いました。
道路の向かい側にあるギャラリーでは、作品の販売もしていましたが、普通の家に飾るには素敵すぎるものばかりでした。
この展覧会は9月27日(日)まで東京・仙川で開催されています。
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この日の装い。
写真では色が飛んでいますが、ピンクとベージュの大柄な格子模様の大島です。
サラサラしていて気持ちの良い生地です。
帯は麻と紙がミックスされたものだと思います。
柿渋で茶色に染めたところに、ブルーの模様が入っています。
今回は珍しく、着物も帯もお誂え。
「ゆめこもん」▼さんで、お世話になりました。
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一日一句
夏きもの折々の花に金の月
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