2020年10月26日月曜日

書 & ジャズ @ 荻窪かん芸館

「源氏物語を楽しむ会」でご一緒しているUさんは、書のお稽古をされています。

今回「ART! 原生林」▼というユニークな作品展に出展されたので、出かけてきました。

会場は、私が昔住んでいた荻窪にある「かん芸館」▼というところでした。(漢字が表示されないので、ひらがなで書きました)

閑静な住宅街に建っていました。

ここは、かつては写真科学者の鎌田さんという方のお屋敷だったそうですが、現在はギャラリーやホールとして公開されています。

桜の季節にはみごとな八重の花が咲くようです。そこの2階がギャラリーです。

今回の作品展は、普通の書の展覧会とはちょっと異なり、石材とコラボをしたものなどもあり、かなり自由な作風のものが多くありました。

(写真はパンフレットから拝借しました)


Uさんは、ご自身で作成された王朝継ぎ紙の上に、和歌をさらさらと書かれていました。紀貫之の和歌だそうです。また大きな文字で書かれていたのは、夢窓疎石の言葉だそうです。

私は書の良しあしは分かりませんが、先生がさらりと書かれたように見えたはがき大の作品に魅かれました。簡単に書いているように見えますが、きっと基礎をしっかりと学ばれた上での自由な書体なのだろうと思いました。

この作品展は、ジャズともコラボをしていました。

アメリカに住んでいるという日本の女性歌手が、ギターに合わせて素敵な歌声を披露されました。「サニーサイドオブストリート」「枯葉」「マイウェイ」などを気持ちよさそうに歌われました。なんと81歳だそうですが、お洒落なモノクロのワンピース姿で、とてもお年には見えませんでした。

また書道の先生も青いアオザイ姿で「黒いオルフェ」を歌っていらっしゃいました。書も歌も素敵でした。

人生を楽しんでいる様子が覗えました。

作品展の後は、すぐ近くの杉並区立図書館へお散歩。そこはかつて私が大学の卒論を書くのに利用していた場所です。

昔のぼろい図書館とは違い、スマートで現代的な雰囲気になっていました。


すぐ隣には公園があり、ここで本を読んだり、親子で遊ぶこともできます。


カフェもあり、庭でコーヒーを飲みながらくつろぐこともできます。


どういうわけか、図書館前にはガンジーの銅像も立っていました。

昔の図書館にはこういう公園もなかったと思いましたが、もう半世紀も前のことなのですから、変わっているのも当然ですね。

学生時代を思い出しながら、心と身体に休養を与えることができました。Uさん、ありがとうございました。

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この日の装い。

今シーズン初めて、袷着物にしました。黒の小紋が粋すぎないように、みつうろこの半襟を合わせました。


帯は、だいぶ前に購入したふくれ織りの名古屋帯です。紅葉の季節に合わせた色にしてみました。

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「一日一句」

錦秋にみやび広がる書の世界




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