2021年6月8日火曜日

猫ちゃん災難の川

【川歩き 橋巡り】

先日、ご近所の川歩きをしましたが、新稲荷橋から、多摩川第二緑道までの間は、はしょってしまいました。こちらは、その時のブログです。

https://toshiko72.blogspot.com/2021/06/blog-post_3.html?m=1

それで今回は、その間のおよそ500メートルほどの距離にある川を埋めてみようと、歩いてみました。

非常にマイナーな川歩きです。短距離ですが、上流に向かうことになります。

川と書いていますが、根堀川とも、大川とも、通称府中用水とも呼ばれています。ちなみに府中用水の正式名は、「調布市公共下水道調布幹線」というのだとか。ただし、府中市を流れる本来の府中用水とは関係がないそうです。なぜ隣の市の名前をつけたのか、不明だと郷土の資料に書かれていました。



こちらが今回スタートの、多摩川第二緑道のゲートです。この中に入ると、とても安全な緑道ですが、すぐ近くにある京王閣で競輪が開催される時だけは、ゲートが閉鎖されます。たぶん、酔っぱらった観客の侵入を防ぐためではないかと、想像しています。

その向かい側には、緑道(府中用水)の続きがあるはずですが、そこは植物園のフローラルガーデンの管理用建物があり、入ることはできませんでした。


写真の上の方に天井のように見えるのは、京王相模原線の高架下です。

こんなところで写真を写していると、怪しまれるかもしれないですね。

本当はそこには川があり、水が流れていたはずなのですが。。。

仕方なくぐるりと回って、フローラルガーデンの裏の方へ回りました。

あ、川の続きがありました!


ネット越しに覗くと、水量はかなりありますね。
右上の方には、園内の橋を歩く人の姿が見えました。

こちらの看板、かなり古いものです。さびだらけでした。
「川はみんなのもの きれいにしましょう 調布市」と書かれていました。


この看板の下に川が流れているのです。

すぐ近くにあるこの橋は、名前はありませんでしたが、市の資料によると「百花苑橋」ではないかと思いました。
というのも、20年ほど前までは、このフローラルガーデンは京王百花苑という和風庭園だったのです。


そしてこの橋の上に立って、川の写真を写していました。
するとご近所の人らしき女性が、そっと私に近づいて来て、言うのです。


「あの辺り、ちょうど窪んで見えるところで、この前、黒い猫が溺れていたのですよ。お腹を出して浮かんでいたので、ボランティアの男性が、このはしごを伝わって川に降りのですよ。」と話し出しました。


黒猫は残念ながら溺死していたそうです。

私は橋の写真を撮りたかっただけなのですけど、猫の話を知りたい人だと思われたのかもしれませんね。

溺死した猫が可哀想になり、この先、川歩きをするかどうか、ちょっとめげてしまいました。

そのおばさんは、私に言いたいことだけ言うと、その場を去っていきました。

私も気を取り直して、次の橋を目指しました。
ところがこのあたりは、川のすぐ脇を通ることができません。橋はあるのですが、そのたびに通りに出て、また川を探さないといけないのです。

そして次に見つけたのが、こちらの橋。


水量はだいぶありました。
右に見える黄色いものは、枇杷です。

すぐ先に、お次の橋が見えていますが、ここもいったん道路に出ないと、川沿いには歩いていけません。


このあたりにおいしいパン屋さんがあるようですが、そういうものには目もくれずに、川を追って行きました。


かなり蛇行していますね。
このカーブ、美しい姿を描いていました。


川の周囲には、民家が迫って建っていました。

いよいよ、新稲荷橋に到着しました。


これで川の流れが続いたことになりました。

これまでは無名の橋ばかりでしたが、ようやく陽の目を見た、というように名前が付いていました。


500メートル足らずの川歩き、橋巡りでしたが、これまで道路側の部分にある橋しか気づかず、内側にはこんな暗渠があり、そして水が流れているということは、楽しい発見でした。

普通の人(特に私のようなおばさん)なら、美味しいもの情報とか、人気タレントの話のほうがお好きでしょうけれど、私はどうも川や橋に興味を持つようになりました。
何となく見ていたけれど、よく分からなかったことも、少しずつ見えてくると、面白いのです。

超ローカルな話題で失礼しました。

《2021年6月6日》

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一日一句

枇杷の実が たわわにかかる 名無し橋



4 件のコメント:

  1. 匿名6/08/2021

    いつも興味深く読ませていただいています。当方染地2丁目に住んでおりますが、京王多摩川周辺もよく散歩します。昭和を感じさせる街並みや商店があり、良い意味で哀愁があり大好きです。

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  2. 匿名さま、コメントいただきまして、ありがとうございます。
    染地2丁目というと、ライオンズマンションの近くでしょうか。
    多摩川の駅周辺は、たしかに昭和レトロなところですね。
    これから、アンジェの跡がどのように変化するのか、興味がありますね。

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  3. カンカン6/09/2021

    このあたりは昨年横山先生と多摩川べりの草花巡りをして、帰り道、上に上がって用水を通ったところだと思います。先生のお話は植物だけでなく自分たちが体験した戦争中の生活の話しが入るので貴重でした。この地域の歴史についても。今年は体調がよくないのか開催はなく、心配です。
    高校のクラスメイトK君は野草について詳しくて、クラス会の時にいつも話を聞いていましたが、ある時、蝶のコレクションの為に登山したことや、湧水を巡った話を聞いたことがあり、お鷹の道とか私も行ったことがありました。
    昨日早速、浴衣地のプルオーバー送っていただきました。とても素敵でした。ありがとうございました。今度写真をお送りしますね。

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  4. カンカンへ
    横山先生とこのあたりを歩いたのですね。多摩川から近いところです。昔のことを知っている人の話は、直接、お聞きしたいものです。体調が回復されますように。
    ユカタTシャツが届いたそうです、良かったわ。写真、楽しみにしています(✷‿✷)

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