2021年9月19日日曜日

歌川国芳「憂き世に笑いを!」

先日、原宿にある太田記念美術館に行ってきました。ここは浮世絵専門の美術館です。

江戸時代末期に活躍した浮世絵師・歌川国芳の作品展でした。

今年2021年は、ちょうど国芳の没後160年に当たる記念の年だそうです。

数日前、この展覧会の記事が新聞に載ったためか、会場はかなり多くのお客さんがいました。

国芳は、若い頃はあまり売れない絵師だったそうです。ところが、30代になって水滸伝シリーズで人気が出ました。その後は美人画、風景画、役者絵、風刺画などさまざまなジャンルの浮世絵を描き、65歳で亡くなったそうです。

なかでも風刺画は、人間の代わりに猫や雀、野菜や植物などを人に見立て、歌舞伎や東海道五十三次などを描いていて、とても面白くて、吹き出してしまいそうなものばかりでした。

当時は天保の改革が行われ、また地震などの自然災害やコレラの流行など、閉塞感のある時代だったようですが、国芳はそんな世間の風潮を超越したような絵画をたくさん生み出していました。

現代も、コロナ禍で暗い話題の多い時代ですが、国芳の絵にはパワーと笑いがみなぎっていて、絵を眺めていると、非常に明るい気持ちになれました。

私は葛飾北斎は天才だと思いますが、歌川国芳は奇才というか鬼才というか、とにかくすごく才能のある人だと思います。

この展覧会は前期と後期に分かれています。前期は9月26日まで。後期は「武者と風景」です。

美術館は原宿駅の近くにありますが、古い駅舎もなくなり、明治神宮の鳥居の前には、なんとカフェまでが登場していました。

抹茶ラテなるものをいただきましたが、高いだけでそれほど美味しいものではありませんでした。

こちらは変わらぬもの。

明治神宮の南参道近くにあり、山手線をまたぐ橋です。

風格がありますね。

最近は川に架かる橋にはあまり行けないので、その代わりにこちらの橋を写してみました。

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この日の装い。

銀座結びにしてみました。今まで家の中で銀座結びの練習をしていましたが、外出は初めてでした。後ろの形が崩れるのではないかと、心配でした。座るときは、あまり後ろに倒さないほうがよいですね。

着物は英の高級ポリ着物のリサイクル品。

帯は千円程度の麻。あまり長くないので、銀座結びにしやすかったと思います。

小ぶりに結んでみました。

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一日一句

猫たちも 憂き世を笑う 浮世絵展


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