私は多摩川の近くに住んでいます。電車は京王電鉄の沿線になります。
そこからもう少し南東方向に下ると、東急電鉄の多摩川という駅があります。
去年の暮、京王線の多摩川から渋谷に出て、そして東急線の多摩川まで、橋の探検に行ってきました。
こちらは東急多摩川線の多摩川駅周辺の案内図です。
そこに行ってみようと思ったきっかけは、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の劇の後に放送される観光案内を見たからです。
源頼朝の妻・政子が、夫の戦勝祈願をした神社が紹介されてました。その場面には、神社のそばには大きな川が流れ、大きな橋がかかり、そして新幹線が横切って走っているのが見えました。
そこに行ってみたいと思い、地図でその神社の場所を確認しました。
するとそこは丸子橋の近くにある浅間神社であり、大きな川は多摩川で、東急多摩川線の多摩川駅すぐ近くであると判明したのです。
そして年末のある日、いそいそと京王線の多摩川駅からもう一つの多摩川駅まで出かけたのでした。
この街は「桜とあじさい」が有名だそうです。冬だったのでちょっと季節外れで残念でした。
多摩川駅には、以前は、多摩川園という遊園地がありました。昭和時代にはかなり利用者も多かったと思いますが、現在は宗教団体の研修所となっているようです。
そして駅から数分、商店街を歩くと、浅間神社はすぐに見つかりました。
「田園調布の古墳の丘の氏神様」と書かれていました。
説明を読むと、この神社には、政子だけでなく頼朝本人も訪れたようでした。
この神社は小高い山の上にありました。階段を登っていきました。
けっこう上の方まで歩きました。
暮に出かけたので、神社の人が正月の準備をしていました。
神社の丘の上からの眺めはすばらしく、富士山が正面に見えました。カラフルな東急線もよく見えました。
しばらく神社の境内を歩き、今度は丸子橋の方まで足を延ばしました。
まずは沼部橋。これは小さな橋でした。
丸子橋は、東京と神奈川の県境になる大きな立派な橋でした。
橋の手前から富士山も見えます。
橋を歩いて反対側まで行けるようでしたが、時間がかかりそうなので諦めました。
多摩川の大きさがよく分かりますね。
川沿いの道路は車の往来が激しく、富士山を写すのはなかなか大変でした。
丸子橋を眺めた後は、川沿いにある多摩川台公園というところを歩きました。あまり人は多くはありませんでしたが、いろいろと面白い発見があるところでした。
このあたりは、昔、多摩川の水を汲み上げて地域の飲水を供給していた「調布浄水場」の跡地を利用して整備したところだそうです。
なかなかよく整備されていました。子供の社会科見学には良いところだと思いました。
そしてこのあたりから眺める景色は最高でした。
頼朝や政子もこの美しい富士山の姿を眺めたかもしれないと思うと、ちょっと感慨がありました。
多摩川もとても美しい眺めでした。遠くに見える富士の山。
こちらはちょっと古めかしい絵ですが、懐かしい感じがしました。
またこの多摩川台公園には古墳がいくつも残されていました。亀甲山古墳というそうです。
古墳は、それぞれはこんもりとした小さな山のようでした。6世紀から7世紀ごろのものだそうです。
やはり川の水が近くにあるので、住みやすいところだったのかもしれません。
この公園の中は高低差があり、また崖の下は急な角度になっていました。ここは私が住んでいる場所にある国分寺崖線の突き当りなのでしょう。
この道をずっと歩いていけば、田園調布の方に繋がりますが、今回は虹橋というところまでで右折して公園から離れました。
すると目の前に田園調布カトリック教会の十字架が見えてきました。
この地域は大昔の古墳があり、政子が出かけた神社があり、教会もあるというユニークな場所だったのです。
そして多摩川駅に戻りましたが、駅のすぐそばには大田区立の施設がありました。
その中には軽いランチができるオシャレな場所もあり、多くの区民で賑わっていました。
ここで丸子橋へのミニトリップは終了して、サンドイッチとコーヒーでランチにしました。
この日、歩いたコースです。
京王線の多摩川から東急線の多摩川まで、川を下れば一直線です。
私は多摩川は見慣れているので、それほど美しい川だとはあまり思っていませんでしたが、丸子橋や多摩川台公園から見た多摩川はとても美しいと思いました。
ゆったりと流れていて、力強さも感じました。
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この日の装い。
いただきものの黄緑の紬です。自分では選ばないようなものでした。
かなり大胆な模様の着物なので、帯もそれに負けないような織りの帯にしました。
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「一日一句」
多摩川と 富士と古墳と てんこ盛り
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