私達の「源氏物語を楽しむ会」はほぼ毎月1回、火曜日に行っています。ただし会場を使用するためには、毎回、応募して、抽選に当たらないとなりません。たまたま今月は、お彼岸の中日が当たりました。祝日開催はしたことがありませんでしたが、今回、初めて祝日に開いてみました。
会場までの道には、桜が咲いていました。ちょっと曇っていました。
さて、「源氏物語を楽しむ会」では、まず、紫式部が書いた原文を読み、その後、口語訳を読み、そして疑問に思ったことなどをそれぞれ話し合う、という形式を取っています。
今回、原文の中で気になったのは、「世界」という単語が使用されていたことでした。
「世界」は現代では、地球上の人間社会のすべて、社会の集合、というように捉えられていますが、紫式部が平安時代にこの単語を使用した、というのはとても不思議でした。
それでみんなでいろいろ調べてみたところ、源氏物語より以前に書かれた「竹取物語」にも「世界」という用語が使われていたと分かり、びっくりしました。
また「世界」という単語の由来は、インドから中国を経て伝来した言葉で、もとはサンスクリット語から来ているのだそうです。
そして仏教用語として使われていたこともあり、「空間」や「空き地」のような意味を持つ言葉なのだそうです。
このサンスクリット語が漢字になったとき、「世界」となりました。「世」は時間の観念に重きをおいた字であり、「界」は空間に重きを置いた字であるそうです。つまり「世界」とは、時間と空間の両方を意味する用語になるのです。
なるほど、平安時代に生きた紫式部は、仏教の用語を知っていたのでしょう。
「世界」という言葉の意外性を学んだ私達は、その後も仏教から来た言葉を調べてみました。
仏教用語はなかなか難しいのですが、「金輪際」(こんりんざい)という用語も、仏教から来た言葉でした。
いやいや、昔の書物を読むというのは、いろいろと勉強になりますね。
読書会が終わって、会場にある花壇に行ってみました。
帯締めがかわいいですね。自分で組んだのですね。
返信削除私は今度東三季で表千家の見学をすることにしました。
としちゃんのブログのおかげです。
私も最近仏教のテキストを読み、日本語の本なのに、こんなに
辞書を引いたのは初めてでした。今使われている言葉でも意味が違う
言葉が結構あります。仏教用語は難しいです。
でも仏教がインドから日本に伝わりさらに進化していったことはすごい
と思います。今まで何も仏教のことを知らなかったので、大人の学び直しです。
宗教関係のことは、幼い時からの家庭環境によって、すごく異なると思います。大人になってからだと、頭で理解しようとして、なかなか身につかないと感じますね。自然に理解できるとよいでしょうが、私はなかなか分かりませんね。
返信削除そして茶道も苦手分野です。千利休の話などは面白いのですが。
カンカンはどちらも挑戦されて、エライわ!