2023年10月2日月曜日

弥生美術館へ その1

先日、着物好きな人たちのグループ「きもの倶楽部」のみなさんと一緒に、文京区にある「弥生美術館」に出かけてきました。


この場所は東京大学の裏側にあり、かつて明治時代に東大の研究者が、このあたりで土器を発見して、それを「弥生式土器」と名付けられたゆかりの地でもあります。

この美術館は1984年(昭和59年)に、弁護士の鹿野琢見という人によって開館された私立美術館です。レトロ・浪漫作品の展覧会が開かれることで有名です。

この方は高畠華宵や竹久夢二の作品をたくさん収集していて、その後1990年には隣接するフロアに竹久夢二美術館も開設されました。

チケットを1枚購入すると、両方の美術館に行けるようになっています。

今回は「大正の夢 秘密の銘仙ものがたり展」というもので、アンティーク着物がたくさん展示されるということ。そんなわけで着物好きには見逃すことのできない展覧会なのでした。

私はちょっと早めに到着して、美術館の隣りにあるこちらのカフェで一休み。「港や」です。


期間限定のごまあん汁粉「銘仙」をいただきました。


お餅の中にもあんが詰まっていて、食べごたえがありましたよ。

メンバーが揃ったので、いざ展覧会場へ。

1階には主に花柄の銘仙、2階には幾何学模様の銘仙が展示されていました。

会場はこんな様子です。


美しい着物に見入っている「きもの倶楽部」のメンバーたち。


「あれもいいわね」「これもすてきね」という声が聞こえてきました。

お花畑にいるような華やかで美しく、楽しい展示でした。

私のお気に入りの銘仙をちょっと紹介します。

こちらはスピッツと猫ちゃんの模様。ちゃんとヒゲまで織られているのです。


こちらはハートマークがたくさん。青、白、赤の色づかいが美くしい。


こちらの柄は、よく見ると、なんとバレリーナが踊っています。少女漫画の世界のようです。

それぞれの着物は主に大正時代の着物でしたが、ほぼ100年前、戦前の華やかで斬新な銘仙に圧倒されました。

また着物のコーディネートも素晴らしく、帯、半襟、帯留めなど、どれも着物を引き立てる魅力がいっぱいでした。

おしゃれでモダンな装いがたくさん。




どれも斬新ですね。うっとりさせられました。

銘仙展の3階は、常設の高畠華宵のコレクションです。


恋に狂った女性の姿。


三味線の絵画は見逃せませんね。

女性の髪型の説明もありました。


夢二美術館では明治、大正、昭和のレコード展が開かれていました。
蓄音機やレコードもたくさん展示されていました。
そして夢二が描いた楽譜表紙絵の数のすごかったこと。
タイトルが右はじまりなので読みづらかったですが、時代を感じました。
戦争中には国民を鼓舞するような軍人の演説もレコードになっていてびっくりしました。
レコードを通して、100年の日本の歴史を知ることができました。

それにしてもすばらしいコレクションに圧倒されました。よく保存していたものです。

そして1階の売店に戻って、楽しいお買い物タイム。
はぎれコーナーであれこれ悩む人達。うーん、どれにしようかな?


私はここで失礼しましたが、他のみなさんはお楽しみを続けたようです。

この展覧会は2023年12月24日まで開催予定です。
途中、展示の入れ替えがあります。

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「一日一句」
百年の 胸ときめきて 銘仙展


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