2023年10月24日火曜日

【二ヶ領用水21】武蔵小杉から鹿島田まで その2

前回のブログの続きです。

武蔵小杉駅で下車をして、中原区役所の近くから二ヶ領用水を歩き始めました。

小1時間ほど歩くと、横須賀線をまたぐ御幸跨線橋に着きました。登っていくと、かなり高くて、見晴らしが良くて広々としたところでした。三菱自動車の工場や、大きな団地が見えました。

跨線橋の上から見た風景です。


「みゆきこせんきょう」の名前がありました。御幸という名前の理由は分かりません。


下には横須賀線が走っています。鉄道ファンにはたまらない場所だと思いました。


跨線橋を下ったところで、嬉しいことに、また二ヶ領用水が現れてきました。


フェンスにはこんな可愛い姿も。


大鹿橋です。このあたり、鹿島田もあるし、大昔は鹿がいた場所なのでしょうか?


ここは交通が激しいところでした。安全のためか、橋が二重になっていました。
写真を写すのもヒヤヒヤでした。


昭和6年完成と書かれていました。


さくら橋。

桜橋という名前の橋は、日本中にいくつあるのでしょうね。きっとどこも桜が美しい場所だろうと思います。


用水の際には、植木鉢がきれいに置かれていました。


さくら橋の次は長寿橋。おめでたい名前の橋が続きます。


長寿橋の真正面のお家は、縁起が良さそうですね。


ところがこの次の橋はボロボロになっていました。
サビがひどくて、危ない橋でした。早く直さないと大変なことになりそうでした。


手すりには、魚の姿があちこちに見られました。


こちらは朱印橋。金ピカでびっくり。先程のボロボロの橋と対象的です。


この橋だけ、緑色でした。


鹿島田中町のバス停です。


鹿島田橋。


広い道路に架かっていました。府中街道かしら?


ところが、この先は行き止まり。
せっかくここまで二ヶ領用水を追ってきたのに、残念。仕方なくぐるりと道を大回りしました。

この辺りは川崎堀と呼ばれているのですね。


二ヶ領用水もここまでか、と諦めていたところ、こちらの小さな池のようなものを発見。


道に沿って歩いてみました。


すると、なんと岩の中から水が流れ出ているではありませんか。
不思議な光景でした。


そしてこのような説明板を発見。
このあたりは平間浄水場なのでした。


「鳥居のところで用水は町田堀と大師堀に分水。昭和14年、わが国最初の公営の工業用水として一日に2万7千トンの取水が行われ、49年まで平間浄水場から臨海部の工業地帯へ供給された」と書かれてありました。
残念ながら、鳥居は分かりませんでした。

こちらの地図によると二ヶ領用水の水路はあちこちに広がっていたのですね。


古いモノクロの写真もありました。
昭和の歴史を物語っていました。


私が子供の頃は、川崎というと京浜工業地帯の中心地、工業の町、というイメージでしたが、ここは日本初の工業用水の水源だったのですね。


説明板を読み、後ろを振り返ると「川崎市上下水道局」という表札が出ていました。
江戸時代の二ヶ領用水が、今も水に関係した施設になっていたのでした。


しばし歴史に浸りました。そしてまた道を進みました。


美しい緑道でした。


水の流れは細くなりましたが、鹿島田駅の近くでもまだ用水の跡らしきものは流れていました。


鹿島田駅近くのスーパーでトイレ休憩。


鹿島田駅近くの高層マンション。なかなかおしゃれな街でした。


鹿島田駅から南武線で家に戻ることにしました。


この日は、全部でいくつの橋を通ったのかしら。無名橋を入れると22のようです。
今回の橋は、可愛い橋あり、寂れた橋あり、大きな橋も、名無し橋もあり、バラエティに富んでいました。
緑道も整備されていて美しく、川崎のイメージがすっかり変わりました。

今後は、鹿島田の駅周辺をもう一度歩き、そして川崎駅近くにある小泉次大夫さんのお寺にお参りに行く予定です。

この日通過した橋。順不同です。


今回のコースは、東横線、東海道新幹線、横須賀線、南武線の電車と交差するところです。あちこちで電車の通過する音が聞こえていました。
鉄道オタクの人にも楽しめるところだと思います。
また春には桜の美しい景色も眺められるはずです。

*******

「一日一句」

秋晴れに 歴史を紡ぐ 川崎堀
 


0 件のコメント:

コメントを投稿

最近、匿名さんからのコメントが多くなってきました。確認の設定をいたしましたので、ご協力よろしくお願いいたします。
「私はロボットではありません」にチエックを入れてください。
また、スマホでご覧の方は、「ウェブバージョンに表示」とすると、コメントを入力できるような仕組みになっています。by としちゃん