高円寺にある活弁サロン「バッカス」で「十誡」を観てきました。
この映画は、チャールストン・ヘストン主演のものが有名ですが、それは1956年に作られたものです。
私が今回見たのは、1923年つまり今から100年前の大正時代に作られたほうのサイレント映画です。
ただしどちらの映画もセシル・B・デミル監督の作品で、つまり同じ人によってリメイクされたわけですね。
今回の映画は、いわゆるモーゼの十戒の旧約聖書を扱った部分と、現代の物語の二部構成でした。かなり長くて2時間20分くらいの長編でした。
前半はすごい迫力がありました。モーゼがイスラエルの民をエジプトから脱出させるのですが、この頃からイスラエルの歴史があったわけですね。
モーゼが十戒を授ける物語ですが、この場面が後半の現代の部分につながることになります。
古代エジプトでは、6000人ものエキストラが参加したと言われるシーンや、海が真っ二つに割れるシーンもありました。
後半は、二人の兄弟が一人の女性を争う、というよくあるパターンの物語でしたが、母親が熱心なキリスト教信者であるということに、物語の秘密が潜まれていました。
この映画はものすごい制作費をかけたそうですが、今みても迫力のある映画でした。
今回は弁士の佐々木亜希子さん、楽士の永田雅代さんの熱演で、より面白い映画になっていました。ただの文字だけでは得られない感動がありました。
とても迫力のある豪華なサイレント映画でした。
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この日の装い。
濃紺の紬です。
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