これまで一緒にラジオ番組を作っていたKさんがちょいと離れたところに引越ししてしまった。そのKさんと2ヶ月ぶりくらいに一緒に劇を見ることにした。
久しぶりに会ったKさんとは電車の中からずっとおしゃべり。
池袋で軽くランチをして、東京芸術劇場小ホールで今日の公演が千秋楽となるピープルシアターの
「聖なる路地」の観劇。
左の写真は劇場の入り口。
ラジオ番組がスタートした頃にこの劇団の主演者にゲスト出演していただいたことがあり、それがご縁で公演があるたびに、手書きの手紙つきのご案内のお知らせをいただく。
観劇とはあまり縁のない生活をしているのだが、時には刺激が必要になってくる。
出演者たちの鍛えられた肉体と研ぎ澄まされた発声にはいつもどぎまぎしてしまうほど、存在感がある。
今日もヒーローは素敵だった。新宿歌舞伎町と思わせるうらぶれた路地裏の酒場のマスター役だったが、いつも前回とはまったく違う役になっていて、見る人を驚かせる。
舞台はほんの目の前で繰り広げられる。フロアーには本物のオートバイに乗った若いけばけばしい男女が登場する。激しく踊り狂い、雄たけびを上げる。暗闇にオートバイのライトと、耳をつんざくようなけたたましい音がはじける。
それは暴力と狂気の世界。そしてコロシ。
この劇団の劇にはいつも問題を正面切って突きつけられる。
それは反戦だったり、宗教だったり、天皇制だったり、重い問題ばかりだ。
それでもその中にかすかに明かりが射している・・・・というスタイルが多い。
うーん、あまりにも日常とは離れているんだけど、2時間が瞬く間に過ぎていく。
幕間もない舞台で、緊張感を保って演じる役者さんってあー、すごい、と思うばかり。
Kさんとは新宿で別れたが、次回は関西まで一緒に旅行の予定。
また楽しくおしゃべりしようね。
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