2007年10月31日水曜日

ラストは脳と芸術

トークシリーズの最後5回目はいよいよ芸術の境地に入った。

10月16日、またも東銀座の時事通信ホールまでお出かけ。ここも3回目なので、スイスイ。

この日はゲストにテレビやマスコミにもよく登場する茂木健一郎さんが登場するというので、会場は超満員だった。

おまけに最終回ということで、関係者席には野依理研理事長や池谷裕二さんという有名人が陣取っていた。

脳と芸術という難しいテーマを真正面からは切り込むのは難しい。
ということで具体的例として、オーボエ奏者やソプラノ歌手、建築家などの紹介があり、それぞれの作品をビデオなどで見せていただき、ほんのつかの間の芸術に浸ることができた。
科学を取り扱う会で、こういう楽しみがあるのはいいね。

とくにオーボの曲は私が持っているヒーリングCDにも入っていたものなので、聞いていて、「ああ、これこれ」と嬉しくなってきた。

このトークでの一番のもうけもの、と思ったのは野依先生のお話。
急に舞台に立たされた様子だったが、さすがにノーベル賞。話題も豊富で、ご自分の息子さんが芸術家なのだが、「芸術はよく分からない」とおっしゃりながらも芸術への見識はとても広い様子だった。

これにて5回連続のシリーズトークは終了した。
初めの会は他の用事と重なり出席できなかったが、高い出席率でした。

こんな著名人のトークを無料で聞かせてもらったので、悪口はいえないのだが、ちょっと言わせてもらうと、あまりに多彩なゲストが一度に参加したために、肝心の脳の話が後回しになってしまったようにも思えた。
いろいろな方面から脳に関わることは大切だし、脳の研究者も専門以外の話を聞くのは大切なことでしょうが、聞いていて、ナビゲーターの交通整理が大変そうで、話に集中できないところもあった。

しかし、私にとっては理研の研究者たちの生の声を聞くことができたのは、仕事の上でもとても役に立ちそうだ。

私の最初の疑問である、どうして記憶が引き出されるのか、という答えは見つからなかったけど、脳のユニークさや、脳のすばらしさは少しは分かったような気がする。
それにそういうことを熱心に研究している研究者がいる、というのは頼もしい。

私も少なくともこれから20年くらいはこのまま生きていかなければならないようなので、自分の頭と相談しながら、少しでも疑問が晴れるように何とかしたいものです。

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