2008年2月6日水曜日

懐かしいお名前


先月、京都に出かけて以降、私の中のマイブームは「伊勢物語」。

在原業平さんに関する恋愛のショートストーリー集とでもいうべき古典である。
かの源氏物語より前に出来上がったと言うそうだから、1000年以上昔にできたもの。
原書ではちょいと難しいので今は田辺聖子訳の大型絵本で読んでいる。

その本の中で、懐かしいお名前があったのだ。

本の後ろのほうの解説に森野宗明先生のお名前を発見したのだ。
森野宗明先生と言えば、ああ、××年前、私が高校生当時、毎晩、文化放送の旺文社大学受験ラジオ講座でお聞きしていたあの方である。

森野先生は古典を担当していたが、やさしい話しぶりで、とても分かりやすい教え方の先生だった。

大学受験ラジオ講座には他にも名物先生がいたはずだが、ぱっと思い出せないのが悔しい。

それにしてもラジオ講座にはお世話になったものだ。

私が手にしている「現代語訳 伊勢物語」は1981年の発行であるが、今から27年前だ。
今でも森野先生はご健在なのだろうか。

そういえば、古典と言うと、高校時代のA先生も懐かしい。厳しかったが、面白い授業だった。
文法を徹底的に覚えさせられた記憶がある。
百人一首を冬休みに全部覚えさせられたのも、A先生の時だっただろうか?
必死になって百首覚えたものだ。

というわけで、伊勢物語に出てくる数々の和歌の中で、知っている句があるととても懐かしい。

高校生当時は「掛けことば」とか「枕詞」とか文法として覚えたのものだが、この本を読むと、ほんとうにすてきな言葉の遊びが多く見られる。

平安時代の男女は、こんな優雅な言葉の遊びを通して、相手の教養や人格を見ていたのだろう。

伊勢物語についてはまた別のときに書いてみたいが、とにかく今回は森野宗明先生というお名前に再会できたことの喜びを記憶にとどめておきたい。

4 件のコメント:

  1. 匿名2/06/2008

    高校時代、古典はS先生だった。私たちは一年間、週一で「伊勢物語」をしたのだけれど・・他のクラスは違っていたのかしら。グループ(二人かな)で調べて発表。あの短いものを一時間かけてするものだからなかなか面白かった。余計な話も出てきたり・・・
    「昔、おとこありけり・・・」で、毎回始まるわけなのだ(笑)
    豊かな授業だった気がする。

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  2. えー、S先生って誰だろう?
    F組ではすごい素敵な授業をしていたのね!
    一年間、伊勢物語をしたなんて、教科書なんて無視してやっていたんだ。
    そういう授業って忘れられないだろうな。

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  3. 匿名2/08/2008

    名前を出しても、・・大丈夫そうな名前なので、斉藤先生です。決して口を挟まず、最後に、少しだけ解説と言うことです。あの学校はそうした授業が多かった。国語もグループで話し合いだったし、倫社もグループ発表だったし、政経も、その日の新聞で討論。答えなんていくつもあると言うことを教えてくれた。全く人と違う意見で、言うのを躊躇していたら、O先生が、これだよ、いいこと書いているじゃない、とノートを覗いて言ってくれる。多感な時期、いいところで過ごせたと思っている。

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  4. 私は斎藤先生というと、あの親子の数学の先生を思い出すんだけど。古典の斎藤先生って? ごめん、ぱっと思い浮かばないな。
    現国もそういえばグループ学習だった。
    誰と一緒になるかによって、うれしかったり、つまらなかったり・・・。
    世界史の某先生も教科書を全然使わないで
    自分のプリントで授業をしていたわね。
    懐かしいな。

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