2009年12月13日日曜日

京都 ~琳派展の鑑賞~

2年ほど前、東京の出光美術館で伊勢物語絵巻を見たときから、琳派のファンになりました。

その時のブログ→ 「王朝の恋」

それ以来、琳派の展覧会や講演会があると、あちこち鑑賞に出かけるようになりました。

ちょうど今回、京都に行くとき、鈴木基一という琳派の展覧会があることが分かり、京都のさとさんにその展覧会が開かれている細見美術館に連れて行ってくれるようお願いしました。


(写真は細見美術館のHPより拝借しました。)

細見美術館というのは東山のほうの岡崎というところにある私立美術館なのですが、この近辺には近代美術館や京都市美術館、府立図書館が建て並んでいて、なんと、さとさんは若いころはここに住んでいたそうです。

あたりには琵琶湖疏水が流れていて、岡崎というところは、すっきりとした文教地区でした。

この美術館は大阪の実業家である細見氏という人が集めたたくさんの美術品を公開しているところです。
建物は大江匡という建築家の手によるもので、吹き抜けの構造になっていて、かなり贅沢な空間です。
それほど広くはないのですが、展示室がいくつも分かれていて、一つの展示屋を見終わると、次の部屋に行くまでに外階段を伝わっていく、というような遊びの要素がありました。

一階にはおしゃれなイタリアン・レストランもありました。


琳派というのは元は尾形光琳が始めた画風なのでしょうが、鈴木基一(きいつ)という人は江戸時代の後期に活躍した人で、もともとは江戸の染め物職人の息子だったそうです。
それだからでしょうか、色がとても美しく、花鳥風月を華やかな雰囲気で描いた絵画が展示されていました。


これは私の苦手な鳥を描いた屏風なのですが、とても色がきれいなので、記念に絵葉書を買ってきました。


こちらは鈴木基一の息子である守一(しゅいつ)という人の伊勢物語の中の「東下り」の絵です。
「東下り」はいろんな画家が描いていますが、この絵は、周囲に紅葉、秋草、かきつばたなどが描かれていて、メインの絵(在原業平と思しき男性と富士山)と、周りの柄の組み合わせが見事ですよね。


琳派というのは、あまり師弟関係にとらわれずに、それでいて同じ題材の絵を描くことで有名です。
「風神雷神」や「紅白梅図」などはたくさんの琳派の画師が題材にしていますね。

琳派の絵を鑑賞した後は、優雅な気分になりました。

美術館の近くに、海外の小物を売っている洒落たお店がありました。
ピアスや布地などセンスの良いものが並んでいましたが、私は荷物をあまり増やしたくないので、藍色の小さな一輪挿しをお土産にしました。


ベランダに咲いているサザンクロスを挿してみました。

これを見るたびに、京都の展覧会のことを思い出すでしょう。

4 件のコメント:

  1. 細見美術館って聞いたときどこだろう?と思って調べると身近の場所(笑)
    昔ここはレストランでした。
    職場も結婚して住んでいたところも岡崎だったのよ。

    お雛さんの絵がいいなぁと思ってゆっくり見たかったけどうるさいおばさん4人組のお喋りが耳障りでしたね。
    とても響く構造でそれが残念!ハイヒールの音もダメでしたね。

    一人では行かないところに行くことが出来てこれも良かったです。
    階段の上り下りは訓練になったし~(苦笑)

    一輪挿しお花いけると素敵ね。
    うまくお土産見つけるの得意ですね!

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  2. としちゃんも鳥が苦手なの?私も大の苦手。鶏肉は食べられなくはないけど、皮はダメです。
    でも、絵はキレイね。

    私は旅で自分におみやげを買うことはないのだけど、思い出に残る品を買うのもいいものね。今ごろ気づきました。

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  3. さとさん、灯台もと暗しね。でも素敵なところに住んでいらしたのね。
    あのおばはんたち、ほんと賑やかでしたよね! 静かにせんかいな、と思ったわ。
    一輪挿し、安いけれど可愛いわ。今はトイレに置いてあるの。

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  4. マサさん、私は鳥の細い足と細いくちばしがダメなんですよね。丸っこい鳥ならいいんだけど・・・。
    自分用のお土産は小さくても残るものにしているの。祇園で可愛い布のピアスも買っちゃった。その代わり、家族や職場の人などには食べてなくなるものにしていますよ。

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