2009年12月14日月曜日

雷蔵祭 「破戒」

市川雷蔵という俳優の名前や顔は知ってはいるけれど、ちゃんと映画を見たことがなかった気がします。

今年はその雷蔵さんが亡くなって40年ということで、彼の出演した映画を一挙に上映するという「雷蔵祭」というのがあったので、見てきました。

雷蔵さんはなんと37歳という若さで胃がんで亡くなったそうで、今、生きていらっしゃれば77歳のおじいさまになっているわけなのですね。

新宿の伊勢丹前の角川映画に行きました。

12月12日から来年の2月までまで、なんと100本の映画を上映するそうで、25本見ると、記念品がもらえるとか。

昨日は「破戒」を見てきました。言わずと知れた島崎藤村の原作ものです。


雷蔵さんの本来の役柄は粋なお侍さん姿なのでしょうが、これは明治時代の話なので、かつらもなければお化粧もしていないというすっぴん姿の映画です。それも部落出身者の役で、雷蔵さんにとっては、一大決心をした映画だったのではないでしょうか。

監督は市川昆。
共演役に三国連太郎、藤村志保、岸田今日子、杉村春子、加藤嘉などが出ていましたが、同僚の先生役が長門裕之で、彼の顔がどうしてもサザンの桑田圭祐とダブってしまいました。すごく似ているんですよ。

この映画は、1962年の作品だそうです。
部落出身者であることを隠しながら生きる青年教師のお話です。
モノクロ映画でしたが、じっくりと見ることができました。

昔、住井すゑの「橋のない川」を読んで、いわれなき差別に対抗して生きていく人たちの話を読んで感動したことがありますが、今回は、この映画をきっかけにして、今頃になって原作の「破戒」を読むことにしました。

和田夏十の脚本がしっかりと描かれているので、映画も原作も両方、素晴らしいものだと思います。

今度の水曜日は「新・源氏物語」の上映が予定されているそうで、雷蔵さんはもちろん、光源氏の役で登場します。
早く見に行きたいわ~。

4 件のコメント:

  1. 雷蔵サマが活躍されていたころは、私はまだ子供だったけど、子供心にステキ!だと思いました。
    特に、「眠狂四郎」のニヒルな侍がはまり役でしたね。私、ニヒルなたたずまいに惹かれるの。
    メガネをかけた素顔は、眠狂四郎とは似ても似つかない地味な銀行員ふうでした。その落差が、またいいのよ~。

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  2. おー、マサさん、ませた子供だったのね!
    眠狂四郎のことはスチール写真や映画の雑誌では見ていたけどね。
    それにしても若死にをされて、おしいわね。
    佐多啓二も早く亡くなったし、J・ディーンもそうだし、美男子は命が短いのかしらね。
    マサさんのお好きな佐藤浩市のお父様も出ていましたよ。

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  3. 今日は雷蔵さんのお話なのね。
    私も子供心ながらしっかり覚えています。
    素敵かどうかは分からなかったけど今見たらどんな感想を持つかしらね。
    源氏物語は絶対に外せないわね、待ち遠しいでしょう(笑)

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  4. さとさん、京都旅行はちょっとお休みして今回は映画でした。
    私もこの年になって、雷蔵さんの素敵なところが分かってきたわ~。鼻の形がいいのよ。どんな役をしても高貴な感じがするようだわ。
    はい、源氏物語、しっかり見てきますね。
    さとさんもスキー、頑張ってくださいな。

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