先日、またまた雷蔵祭に行ってきました。
今回の映画は「安珍・清姫」
こちらは映画の最初のタイトルです。この後に出演者の名前が出ました。
歌舞伎でなんとなくストーリーは知っていたけれど、映画はまた別物ね。
修行の身の僧・安珍はもちろん雷蔵さま。
青々と剃り上げた頭がものすごく美しいの。
安珍を慕って追いかけるじゃじゃ馬で勝気なお姫様・清姫は若尾文子。
可愛らしいし、情熱的。
安珍は清姫に猛烈にアタックされて、「僧侶がこんなことでいいのだろうか」と煩悩に悩むわけ。そして彼女から逃げるのよ。
どうしても安珍が好きな清姫。
なんと安珍が岩風呂に入っている時に、着物をはらりと脱いで、一緒に混浴してしまうほど。
すごいでしょ。
その後、いろいろとあって、二人は映画の中であちこち逃げ回るの。
ごつごつした岩や海辺の砂の上、山の中、そして川の中。
俳優さんというのはなんて大変な労働なんだろうと思いましたよ。
清姫は最後は大蛇に変身してしまうのだけれど、このあたりは歌舞伎の娘道成寺のもとになっているのでしょうね。
もともと和歌山県の熊野に伝わるお話だそうで、「まんが日本昔話」がユーチューブに載っていました。こちらでアニメが見られます。
文句なしに楽しめる映画でした。一般大衆が喜ぶようなシーンをたくさん用意してくれていたもの。
大蛇がのたくりまわるシーンは、怪獣映画のようでちょっと笑えましたが・・・。
金ぴかの大仏様の前でお経を一心不乱に唱える黒染の衣装の雷蔵さんが素敵。
横顔が特によかったわ。
今のタレントでたとえばキムタクにしろ、福山にしろ、坊主頭になれると思う?なったとしてもあんなにきれいな頭じゃないと思うのよ。
僧侶役は雷蔵さんでなければ、できないと思うわ。
雷蔵さんの引き締まった体と、若尾文子のきれいな若い肌も見られて、本当にお得な映画でしたわよ。
1960年の映画だそうですけれど、なんともう50年前なのね。
今になって、こういう映画を見られて幸せでした~。
次回は「大菩薩峠」で机竜之介を演じる雷蔵さんを見に行く予定。
こちらはニヒルな浪人役です。
最近はカッコつけた髪形の若者が多いけど、この雷蔵サマを見たら、頭に自信があるなら剃りあげてみろ、って言いたくなりました(笑)
返信削除この映画見てみたいなぁ~。僧侶役の雷蔵サマからは、ぞくぞくした色気が漂ってきそう。可愛い若尾文子も、見たい。
当時の女優のメイクって、かなり濃厚ですよね。
マサさんもそう思うでしょ?
返信削除同意見で嬉しいわ。今の子は、髪の毛でだいぶごまかしているところがあると思うわ。
兵隊さんの役とか、お坊さんの役をしたらすぐにわかるわよね。
若尾文子のメイクも可愛らしかったけれど、雷蔵さまの「目張り」も相当なもので、お目目がくっきりとしていました。でも似合うのよ~。
アニメをじっくり見てしまったわ(笑)
返信削除雷蔵さんの映画を私も見てみたなぁ。
こういう企画は楽しいですね、一人の俳優さんを深く知れるしね。
年ちゃんすっかり映画に凝ってるね!
さとさん、私も日本昔話を見てしまったわ。
返信削除でもアニメは子供向けだから清潔な感じでしたけどね。
私は読書でもそうなんだけれど、一人の著者、一人の俳優さんなどを追及してしまうタイプなんです。雷蔵さんはいろんなパターンがあるから見るのも楽しみよ。
でも新宿まで出かける交通費がもったいない! おまけに帰りに買い物してきてしまうので、出費です。