神楽坂の地図を見ていたら、「宮城道雄記念館」というのがあったの。
そこなら、着物姿で訪れるのにぴったりかもしれないと思い、神楽坂の脇の住宅街を歩いて行くと、立派な建物がありました。
ここは「現代邦楽の父」と言われた宮城道雄が、かつて住んでいたところだそうよ。
宮城道雄のことは「盲目のお琴の名手」ということくらいしか知らなかったのだけれど、彼の年譜を見ると、すごい人物だったのだというのがよく分かるわ。
(写真はパンフレットから頂きました)
宮城道雄は明治27年に神戸で生まれたそうですけれど、お母さんが家出をしてしまい、その後はおばあさんに育てられたんですって。8歳のころ完全に失明してしまい、その後、お琴を習い、なんと10歳ちょっとで免許皆伝、そして、韓国に渡ってお琴と尺八を教えることで生計を立てたそうです。
14歳にして処女作を作曲して、その後は数々の名曲を生み出し、日本各地、欧州まで演奏活動をしたそうですけれど、昭和31年、62歳のとき、演奏旅行に行く途中で急行「銀河」から転落してお亡くなりになってしまったそうです。
この記念館では「春の海」のDVDを放映していましたけれど、CDも自由に試聴できるようになっていました。またここには彼の愛したお琴や身の回りのものが展示してありましたけど、すごかったのが80絃という巨大なお琴。まるでピアノのようだったわ。どうやって弾いたのかしら。
(写真はパンフレットからいただきました)
こちらのゾーンはかつての住まい。
こちらは彼が作曲などをしていた書斎「検校(けんぎょう)の間」
お庭には銅像もありました。
宮城道雄は目は見えなくても、点字タイプライターというのを使って、たくさんの作曲や著作活動をしていたそうです。
彼はお琴はもちろんのこと、三味線の弾き手としてもすぐれた才能を持っていたそうで、4月には学芸員の解説付き三味線演奏会があるというので、さっそく、申し込んできました。楽しみだわ。
神楽坂には他にも北原白秋や泉鏡花の居住跡、能楽堂やリサイクル着物の店など、和服で訪れるにはぴったりのところが点在しているの。
こんな着物姿でカメラを持っていても、なんとなく溶け込んでしまう雰囲気の町でした。
大きくしてみましたよ~いいわぁ~似合う。
返信削除着慣れている感じに見えますよ。
これじゃぁ、また欲しくなっちゃうよね(笑)
トントン、そんなにして見ないで~。
返信削除昨日は風がすごくて、裾のほうが膨れてしまっているわ。トントンのまねをして、ガラスに写った姿を使ってみました。
神楽坂のリサイクル着物のお店、すごく安くて、母たちが良く着たような銘仙、1枚1050円で売っていたわ。
おぉ!
返信削除ここに全身像があったか、小さな写真で見逃したよ。
着物は落ち着いた感じで良いね!
諏訪ッチさん、写真はわざと小さくしたのよ。ほんとうは足もとまで写っているのだけれど、裾が乱れて(!)いたので、途中でカットしました。
返信削除