2010年10月14日木曜日

錦秋十月大歌舞伎

「錦秋」という言葉、いいですね。
とはいえ、現実はまだまだ25度近くあって、しっとりとした秋とは大違いですけれど。

今日は新橋演舞場で「錦秋十月大歌舞伎公演」を見てきました。

秋らしく、ちょっとシックな袷です。


着物は、この前、浅草に行ったときに3,000円で買ったしろもの。
なんとなく昭和の香りのする柄でしょ。
帯はどこかのデパートのバーゲンで買った深い赤。写真だと良く分からないのだけれど、地紋が入っています。この帯、すごく長くて、胴を3巻きくらいできそうでした。あまりに長いので二重太鼓結びにしましたけれど、それでいいのかしら。
帯揚げと帯締めは京都の問屋さんで買ったもの。
安上がりなものです。


さて歌舞伎の出し物は、まず最初が「頼朝の死」という歴史もの。
頼朝が死んで三回忌を迎え、嫡子の頼家が親の死を不審に思うというお話。
今、ちょうど「平家物語」を読んでいるところなので、興味深かったわ。

次は坂東三津五郎親子による連獅子。
親獅子が子どもの成長を願って、子獅子を谷に突き落とすという有名な話です。
これは本当の親子が競演していて、巳之助が子獅子の役をしているの。
A新聞の評には、「巳之助は体が固い」と書いてあったけれど、私が見るところ、彼は手がとてもきれいで、きちんと踊っていたと思うわ。
役者さんの子どもに生まれると大変ですよね。でもみんな、立派に伝統を引き継いでいると思うわ。

最後は「加賀鳶」という黙阿弥のお芝居で、団十郎と仁左衛門が上手でしたね。
団十郎は悪役なんだけれど、ユーモアたっぷりに演じていました。

涼しくなってきたので、お客さんもさすがに着物姿が増えました。他の人の着物姿を見て、いろいろ研究しています。20人から30人に一人くらいが着物だったかしら。
紋のついた高級な着物を着ている人もいて、ちょっとびっくりよ。

4 件のコメント:

  1. この間、「徹子の部屋」に坂東三津五郎親子が出ていましたよ。
    巳之助は、言葉少なく繊細な若者に見えました。10代のころは歌舞伎役者への道に悩んで、父親との葛藤もあったみたいですね。
    でも、宿命でしょう。選んで歌舞伎の家に生まれてきたわけではないけど、自分の好き嫌いで、伝統を途絶えさせるわけにはいかないものね。

    これからは、着物を着るのにいい季節ですね。
    としちゃんの着物姿を、ブログで楽しませてもらいます。

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  2. マサさん、昨日は花道のすぐ脇の席でしたよ。役者さんの汗もばっちり見えました。
    巳之助さん、そうですか、葛藤もあったのね。でもすごく頑張っていましたよ。連獅子で赤い長い髪を振り乱しながら、60回くらいくるんくるんと頭を回していました。
    私は三津五郎のお父さん、というのかな先代の役者さんも好きでしたね。

    ようやく袷の着物が着られる季節になりました。頂いたものがたくさんあるので、どんどん着ていきますね。

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  3. 歌舞伎にはやはり着物がよく似合いますね。
    たくさんあるでしょうから(笑)どんどん着て私たちに見せてね。
    楽しみにしています。
    連獅子って見ごたえあるでしょうね。
    生で見てみたいわ。
    あぁ私も着物を楽しみたいけど気分的余裕がない(泣)

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  4. さとさん、連獅子は何回か見ましたけれど、親子競演というのが多いみたいね。二人の息が揃っているのが一番だと思うから、実の親子の方がいいのかしら。でも役者さんはほんとうに重労働だと思いますね。
    歌舞伎に着物はつきものでしょうけれど、私は美術館でも図書館でも着物で行ってしまいます。この日はスタバにも行ってしまいましたが、高いスツールに座るのに苦労したわ。

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