2011年3月8日火曜日

「マルタのやさしい刺繍」

私の住んでいる市は、「東洋のハリウッド」と言って町自慢をしているようで、市内には映画関係の会社(撮影所、現像所、美術会社)などがたくさんあるのです。といっても上映する映画館は一か所しかないのですけれどね。

それで先週末には映画祭というのが行われていました。

いろいろな映画が上映されていました。

私もたまたま映画会場の文化会館にいたので、「マルタのやさしい刺繍」を見ることにしましたが、入場無料とあってすごい行列でした。


この映画はスイスの映画。

スイスの超保守的な片田舎に住んでいるおばあちゃんたちの物語です。

あるおばあちゃんが、死んだご主人が残した古ぼけたお店を改造して、永年の夢だったランジェリー・ショップを開くことにしました。
息子や周囲の反対があったけれど、仲間のおばあちゃんたちと力を合わせて、お店も繁盛するというお話。

この映画の原題は知りませんけれど、「やさしい刺繍」というのはちょっとお上品すぎてウソっぽいなと思ったわ。

私なら「マルタばあちゃんの下着屋さん」というタイトルにしたわ。そのほうがもっと映画の本質が分かりやすいと思うの。

マルタおばあちゃんは、ひらひらのきれいな下着やスケスケの刺激的な下着を売りたかったのに、それだけでは評判が立たないというので、この地方独特の刺繍をしたら人気が出てきました。それで「マルタのやさしい刺繍」というタイトルになったのでしょうね。

おまけにインターネットを学習した他のおばあちゃんの努力によって、下着のネット販売までしちゃったのです。

登場するおばあちゃんたちはみんな80歳くらいかしら。すごいパワーでしたよ。
かっこいいおじいちゃんとラブラブになったおばあちゃんもいたし・・・。

それに反して彼女の息子世代の保守的でおバカなこと。
「こんなにいやらしいものを作ったりして!」とか言って下着屋さんを反対するのに、実は不倫をしていたり・・・・。

中年男のアホらしさと、おばあちゃんたちの溌剌ぶりがうまく対比されて描かれていましたね。
ちなみに監督は女性だとか。

2007年度のアカデミー外国語賞を受賞した映画だそうですよ。

4 件のコメント:

  1. 真蘭3/09/2011

    おう!女性パワー、素晴らしいわ。
    女性は何時の時代も、力強く生きていますね。
    (ブログ仲間の皆さんも含めて)
    早速観に行きたい所ですが、私はあまり
    映画館に足が向かないのです。何故か?
    理由は公表できないわ。汗

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  2. マサ3/09/2011

    この映画、私は下高井戸シネマで、観ました。2、3年前だったかしら。
    パワフルで可愛いおばあちゃんたちでしたね。
    中年の男たちが保守的なのは、いずこも同じかな。

    調布映画際で、私は母と「おとうと」を観ました。
    なかなかいい映画でしたが、母との待ち合わせで、トラブル発生!!(苦笑)

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  3. 真蘭さん、暗いところは怖いのかしら?
    私は映画とか音楽とか、座席は端っこが好きなの。両隣りに人がいるとなんだか気持悪いんですよね。
    この映画のおばあちゃんたち、とてもパワフルでしたよ。80過ぎて運転免許を取るおばあちゃんもいたし、励みになるわ。

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  4. マサさんの見た、「おとうと」は吉永小百合と鶴ベえの?
    お母様とはうまく会えなかったのかしら?

    この映画、ドイツ語だったので、なんだか慣れない言語だったので、初めはとっつきにくかったけれど、おばあちゃんたちを応援したい気持ちになりますよね。

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