2011年10月15日土曜日

「知られざる歌舞伎座の名画」

先日、山種美術館▼で開かれている「知られざる歌舞伎座の名画」▼という展覧会に行ってきました。


でも会場にかかっている絵は、風景画やお花の絵や人物画が多いのです。
歌舞伎の絵はあまりないのですよね。

おかしいなーと思いつつも見ていましたが、これは「歌舞伎」の名画ではなくて、「歌舞伎座」にかかっている名画の展覧会だったのです。なーるほどね。


ちょうど今は歌舞伎座が建替中なので、そこに飾ってあった絵を美術館で公開しているわけですね。

速水御舟、上村松園、東山魁夷、横山大観、川合玉堂、鏑木清方などの美しい絵がたくさんありました。

これは「さじき」という題名の絵です。
若い母親と娘の親子が歌舞伎を見ているのでしょうか、きれいな絵ですよね。


今取り壊されている歌舞伎座は昭和26年、ちょうど60年前に建てられたそうですが、もっと古い建物だと思い込んでいました。
一番最初に建てられたのは125年ほど前で、その後、震災や戦争で壊れて建て直しがあったわけです。

展覧会場には絵画の他にも歌舞伎関連の古い資料が公開されていました。
戦後はマッカーサーの指揮のもとにあったそうで、台本などもGHQの検印が押されていました。

歌舞伎十八番といわれるお芝居の絵などもあって、楽しめました。

この日も10月とはいえ、まだまだ25度もあり暑かったので、抹茶ラテ風の単衣です。
写真だと裄が短く見えますが、実際はそうでもありません。


この着物、ちょっとお洒落っぽく見えるので、美術館などに行くときには大活躍です。
今年の5月ごろに買いましたが、もう10回くらい着ているかもしれませんね。5000円だったので、1回当たり500円ですか。安上がりの着物ですね。

帯は秋らしいものにしようと思い、うたどんさんのお母様がお使いになっていた帯を締めました。
焦げ茶というか紫の地に、白馬に乗った人が織り込まれています。


私はこの帯を密かに「白馬の騎士」と呼ぶことにしました。
ちょっと長さが短いのですが、何にでも似合いそうな帯ですよね。


ぼやーっとした感じの着物も帯で引きしまりました。

平日の美術館にはシニア世代が多いのですが、着物の人は私以外はピンクの色無地を着た人、一人しか見かけませんでした。
年をとった女性はいかにも「ズボン」というスタイルだと足が曲がっているのが目立ちます。
着物の方がずっと似合うと思うのに、どうして着ないのでしょうね。たっぷりと時間はありそうなのにね。

4 件のコメント:

  1. 模様が楽しい帯ですね。お洒落な着物にもピッタリ合って、美術館では目を惹いたことでしょう。

    私の子供の頃は、普段でも着物を着ているお年寄りがけっこういましたが、最近はとんと見かけませんね。
    やっぱり、ズボンの方が、着るのも手入れも楽なんでしょう。
    そういう私も、最近はパンツばかりです。どうしても、楽な方に流れちゃうのよね。イカンです。

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  2. マサさん、この帯いでしょう。遠目には何の柄か分からないのですが、近づいてみると面白いのですよ。

    マサさんのように足がまっすぐにすらっとしている人ならパンツルックでも素敵なのですが、足の開いたおばあさんは絶対に着物の方が隠せると思うのよね。どうして着ないのか不思議だわ。

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  3. この帯とても素敵です!!
    それにきれいに締めてるわ♪
    全通柄で締めやすそうですね。
    昔の帯は短いので太ってる私にはとても無理だけどとしちゃんなら大丈夫ですね。

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  4. さとさん、全通柄って本当に便利ですよね。うたどんさんからいただいた帯はポイント柄が多かったのですが、これは締めやすいですね。でもかなり短いので後ろでは交差していなくて、「手」をただ下げただけなんです。帯の長さもいろいろなので、あれこれ試行錯誤していますよ。

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