2011年12月3日土曜日

長浜 「国友鉄砲の里 資料館」

先月、出かけた長浜は今年は大河ドラマの影響もあって、どこにいってもお江三姉妹関係のイベントにぶち当たりました。

アマノジャクな私はなるべくそういう会場を避けるようにして行動しました。

さて11月17日(木)、早朝サイクリングを終えた私はチェックアウトの後、ホテルに荷物を置いて、こんなスタイルでまたレンタサイクルで遠出をすることにしました。

こちら▼の道行姿とは様変わりでしょ。


目指すは長浜から北へ5キロほど行ったところにある「国友鉄砲の里 資料館」というところです。

ホテルのフロントで聞いたら、「えっ、自転車で行くのですか?」と驚かれましたが、詳細な地図をコピーしていただいて助かりました。

長浜の駅前から、「外堀くすのき通り」という道を北上します。
このあたりは長浜城の外堀だったのでしょうね。


少し行くと、ヤマダ電気とかジャスコとか東京でも見かけるお店が多かったので、一人で自転車で走っていても何となく安心しました。

イーオンの角を左折して国道510号に入ります。


この先は田んぼになっていて、「この道でいいのかしら」とちょっと不安になりました。
民家のおじさんに尋ねると、「ああ、国友はもうすぐだよ。でもあそこは金がかかるけどね。」と言って、道順を教えてくれましたが、関西弁がきつくて、だいたいのところしか分かりませんでした。
私のようなおばさんが鉄砲の資料館に行くのが不思議だという顔つきでしたね。

おじさんに教えれらた道を辿って、何回か角を曲がってようやく到着しました。

ここが国友鉄砲の里。このあたりは国友さんという名前のうちが多いようです。
左下にピンクのレンタサイクルが見えるでしょ。


この資料館では見学者は私ともう一人の男性だけでしたが、鉄砲伝来の歴史をアニメのビデオで紹介してくれて、とても参考になりました。

国友村というところは、戦国時代から戦いの舞台となることが多く、そのために堺、根来と並んで刀を作る人がたくさんいたそうです。
こちらは鍛冶屋さんがトンテンカンと刀を作っているところ。


長浜で鉄砲が作られるようになったのは、もともと武器を作るという下地があったからなんですね。

鉄砲が最初種子島に伝来した時はたった二丁だったそうです。
それが戦国大名たちの目にとまり、一気に全国に広まったわけです。
特に鉄砲の威力をよく知っていて利用したのが、信長でした。

「この鉄砲と同じものを作れ」と命令された国友の職人は、まず鉄砲を分解して調べたそうです。
それでなんとかサマになるものを作ったのですが、日本にはその頃は「ねじ」というものがなく、どうやって作るのか悩んでいたそうです。
ところがあるとき、国友なんとかという人が、錆びてギザギザになった小刀で大根をくりぬいたところ、大根の内側に段々ができて、それがねじの大発見につながったのだとか。
そこからはどんどん技術も進歩したのだそうです。驚きの歴史ですね。

そういう創意工夫があって、たくさんの大筒が作られるようになり、日本各地に広まったのです。


国友で作られる鉄砲の精度は日本一と言われるくらい精巧なもので、その技術は江戸時代末期まで受け継がれていたそうです。

信長の時代から秀吉の時代となり、そして徳川の江戸時代になると平和な時が続き、刀や鉄砲を作る技術も必要なくなりました。

でも国友村ではその技術を応用して、望遠鏡などの精密機器を作るようになり、なんと宇宙の科学を研究する人も出てきたそうです。

すごいと思ったのは、江戸時代、長浜では黒点を知っていた人がいたということ。
こんなふうに黒点の観測をしていたのですよ。


月の表面の観測もしていたというのですから、驚きですよね。


長浜は花火も有名ですが、それも鉄砲を作る技術を応用して花火を作ったのだとか。

へー、と驚くことが多く、この資料館はとても勉強になりました。
資料館の人は町のNPOの方のようでしたが、とても親切でした。
わざわざ自転車で遠出してきてよかったわ。

この辺りに生まれていたら、きっと日本の歴史がもっと身近に感じることができたでしょう。


このあたりは今は何もない平和な田んぼが続いていました。

「つわものどもが夢のあと」という言葉を思い出しました。


「国友鉄砲の里 資料館」▼
入館料300円

(この項 まだまだ続きます)

2 件のコメント:

  1. おはようございます~
    大筒の資料館は知りませんでした。
    故郷の日野にも大筒の歴史があり、鉄砲には興味があったのです。

    関西弁の ○△×□な会話、笑っちゃいました^^
    長浜と日野でも 少々違うんですよ。

    前回のブログの「長浜駅」、ここでメガネの忘れを思い出したのです。
    旧駅舎にあって ほっとしたのを思い出します。

    革のジャケットが素敵です!

    返信削除
  2. ハッセルぶらっとさん、こんにちは。
    今年は滋賀県には何回かお邪魔していますが、どこもとてもいいところですね。
    同じ滋賀県でも言葉は少し違うんですか。
    柔らかい関西弁はいいですよね。

    ジャケットは革ではなくて、合成皮革なんです。すいません・・・・

    返信削除

最近、匿名さんからのコメントが多くなってきました。確認の設定をいたしましたので、ご協力よろしくお願いいたします。
「私はロボットではありません」にチエックを入れてください。
また、スマホでご覧の方は、「ウェブバージョンに表示」とすると、コメントを入力できるような仕組みになっています。by としちゃん