2011年12月4日日曜日

「着る人委員会」

着物の冊子「アレコレ」が「着る人委員会」▼というのを作り、ネット上で消費者(着物を着る人)のニーズや疑問点などのアンケートを取ったりしているのですが、その会合が日本橋で行われたので、どんなものかいな、と参加してきました。

さすがにみなさん、着物姿です。


この会合のコンセプトは、着物を着る人、作る人、そして売る人のそれぞれの立場からいろんな意見を出し合い、そして実際に着る人目線での帯や着物を売り出そうというものでした。

京都の絞りメーカーの「藤井」さんの若旦那、
東京・蒲田の呉服屋さん「ひつじや」の旦那、
愛知県・西尾市の呉服屋「あづまや」の若旦那などの作る人側、売る人側の方と、着物好きの主に30代~50代くらいの女性、そして男性もいましたが、100人くらいが一堂に会したのです。

まずは藤井絞りさんから絞りのことをいろいろと教えてもらいましたが、絞りというと鹿の子絞りくらいしか思い出せませんでしたが、いろんな技法があるのでびっくりしました。
「帽子絞り」というのは染めたくない部分をビニールで覆い、そこの根元を糸で巻くという技法だそうです。

こちらのチューブ状のものも絞りの一種だそうで、布には見えないですよね。


こちらは新しい博多帯のデザインをどれにしようかと「西村」の若旦那が提案しているところ。


でも会場の参加者からは「ピンクは嫌だわ、他の色はできないのかしら」という意見が多かったですね。

こちらは洗える素材のちょっと高級な浴衣という感じの絞りの試作品。
会場のみんなに手にとって触れるようにまわしてもらいました。
木綿と麻の混紡だそうで、涼しそうでしたよ。
絞りも裾模様になっていて可愛らしかったけれど、私的には夏に着るならブルーとか藍色の方がいいなと思いましたけれどね。


この着物のネーミングを考えると、反物が当たるのだとか。

その後は会場に来ていた素敵なコーディネートをしていた人が紹介されました。
比較文学の先生だという外国人の女性、いつも着物で活動している男性カメラマン、ホンジュラスに住んでいた時も着物を着ていた女性、デニムの着物を着ていた若い人などが紹介されましたけれど、みなさん、着物ライフを楽しんでいましたね。


今日の私は臙脂色と藍色の市松模様の大島。


みなさんから「それ、いいわね」とお褒めの言葉をいただきましたが、これは五日市の骨董市で買ったもの。帯は京都で1000円で買ったもの。

今日はそれぞれの立場の人の本音が聞けて面白かったですね。

なおこの会合の様子は、生中継をしていましたが、こちらのネットテレビ▼でもアーカイブが見られるそうですよ。

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