2012年2月22日水曜日

「はやぶさ 遥かなる帰還」

思いがけず、映画の特別鑑賞券というのをいただいてしまいました。

そう、渡辺謙主演の「はやぶさ 遥かなる帰還」▼のチケットです。


それほど宇宙のことに興味があるわけでもないのですが、たまたま職場でこの映画の話の主人公となった人の講演会があったり、私の住んでいる市にはJAXAもあるので、是非見に行こうと思っていました。

そうしたら、なんと出かける前、ラジオのトーク番組に映画の原作者である山根一眞さんが出演していて、グッドタイミングでした。山根さんの話を聞いていたので、見どころもよくわかりました。

この映画のふれこみは「絶対に諦めない~日本の科学者・技術者たちの挑戦」というものでしたが、3億キロの遥かかなたで行方不明になってしまった「はやぶさ」が戻ってくるまでの7年間のストーリーです。

話の終結は分かっているものでしたが、引き込まれましたね。

「はやぶさ」は小惑星「イトカワ」まで飛んでいき、そしてそこに着陸して石を採取するという役目をおっています。その後、「はやぶさ」はさまざまなトラブルに見舞われるのですが、チームの研究者たちの知恵と努力でなんとか乗り切るのです。

出演者はすごく多彩で、渡辺謙の他に、江口洋介、吉岡秀隆、石橋蓮司、長島一茂、藤竜也、山崎努、夏川結衣などが出ていました。
渡辺謙はこの映画で科学者役をするというので、わざとダサい恰好をしたとどこかに書いてありましたが、それでも責任感あふれる司令塔役でぴったりでした。

私の職場には科学者や科学者の卵という人が大勢いますが、それにしても江口洋介はかっこよすぎるわ。あんな素敵な研究者はお目にかかったことがないですね。

上映時間は136分という長い映画でしたが、飽きずに引っ張ることができたのは、山崎努の町工場のおっさんと彼の娘である朝日新聞科学記者である夏川結衣とそして小さな息子の話を織り交ぜたことが、単なるロケットの話だけではなく幅を広げていたし、分かりやすくなっていたと思います。

朝のラジオで山根さんが「ロケットからカプセルをイトカワにうまく着陸させるためには、カプセルが跳ね返ってしまってはいけない。それを防ぐために利用したのがお手玉の原理なのです」と言っていましたが、映画でもそのとおり、お手玉がうまく演出されていました。

そしてよかったのが、バックミュージック。あの辻井伸行さんが音楽を担当していましたが、壮大な宇宙にぴったりの曲でした。

このはやぶさがうまく帰還したので、2014年には第二のはやぶさも生まれるのだとか。

それにしても宇宙ロケットを打ち上げるのに、こんなに多くのスタッフが関わっているとは知りませんでしたね。

今日の着物は、なんとなく宇宙っぽいイメージのブルーの紬。(例のかけはぎ着物▼です)
白い絣が、星が点々としているようにも見えなくはないかしら?

100円均一で買った手ぬぐいを半襟にしています。


「はやぶさ」は最後はオーストラリアの荒れ地に到着するのですが、その夜空にまたたく星がとてもきれいでした。

≪追加情報≫
実はこのブログを見てくださったT高校の同級生から、素晴らしい情報がありました。

それは今はNECの副社長としてご活躍のクラスメイトのI氏が、渡辺謙さんと対談をされて、その内容が掲載された社内報を送ってくれたのです。

私自身は大学で仕事をしているので、この映画を見たときにもついつい研究者のことが身近に感じられるのですが、この映画のヒーローは研究者だけではなく、NECをはじめとする多くの民間会社に勤める会社員でもあるのです。
彼らは会社と研究の間で悩み、対立したりしますが、最後には一緒になってものづくりを進めます。

実際には映画のようなきれいごとだけではないでしょうが、苦労も多いことでしょう。

連絡をいただいたWさん、そしてNEC関係者の皆さん、どうもありがとうございました。

2 件のコメント:

  1. マサ2/22/2012

    はやぶさの映画は競作になっていますが、渡辺謙版が一番評判がいいみたいですね。出演者も豪華だし。
    CMで見た限り、謙さんは、プロジェクトリーダーの川口教授(でしたっけ?)によく似ていて、ちょっと笑えました。
    そういえば、JAXAにひとりカッコいい研究者がいましたよ。何回か、テレビに出てきて解説していました。まぁ、江口洋介ほどではないけど。

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  2. 渡辺謙はかなり貫録十分でしたね。適度にダサいところが研究者っぽくてよかったですよ。
    JAXAの若手研究者の一人は、D大の先生にそっくりで、自然な感じでしたね。
    江口洋介は外見もかっこいいけれど、いつもいい役すぎますね。
    吉岡秀隆はNECのエンジニアの役でしたが、この前見た、「3丁目の夕日」の茶川さんの役がだぶって見えましたね。
    藤竜也とか石橋蓮司のようないつもはもっと軟派な人が意外と研究者ぽくて、いい味を出していましたよ。
    なんだかタレントばかり見ているようですが、いろいろな装置も見られて面白かったわ。

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