2012年3月11日日曜日

「フラガール」

3月11日。

大震災から1年経ちました。2時46分にはテレビの追悼式と市のアナウンスに合わせて、黙祷をしました。

そのあと、テレビ朝日でいわきのスパリゾートハワイアンズ▼で踊っているフラガールの1年を追いかけたドキュメント番組があったのでそれを見ました。

テレビ朝日の番組紹介▼

映画の「フラガール」は常磐炭鉱が廃坑になった後に立ちあがったワイアンセンターでのフラガールたちの物語でしたが、今回は大震災の復興を誓うハワイアンズのフラガールたちがヒロインとなった番組でした。


リーダーの加藤さんは29歳ですが、高校卒業後、踊りが好きでダンサーとなり、笑顔を振りまきながらステージで踊っていたプロの踊り手さんです。

それがハワイアンズが被災者受け入れのため休館を余儀なくされ、舞台に立てなくなった後は日本各地125か所をキャラバンカーで回り、29名の女性たちをとりまとめたり、妹分のダンサーたちのよき相談役となっていました。

その後も復興のシンボルとして政府の人たちと会ったり、観光会社で旅行の誘致の宣伝をしたり、さまざまなメディアからのインタビューを受けたりと大活躍でしたが、だんだんそれがストレスになって笑顔も消えて行きました。

ダンスが好きで踊っていただけなのに、それ以外の仕事も引き受けなくてはないないというのは辛かったことでしょうね。
誰にでもできることではありません。

でも彼女は責任感が強かったのでしょうね。
今年の2月にリニューアルオープンしたときには、満面の笑みで踊っていました。

また双葉町出身の若い踊り子さんは、7か月も一度も実家に戻ったことがなく、ようやく11月ごろ、防御服を着てめちゃめちゃになった自宅に初めて帰宅したシーンは、あまりに悲惨でした。

ハワイアンズには男性のダンサーもいて、火のついた刀を回しながら踊るのですが、仮設のステージでは消防法の関係で火を使うことができず、その刀が錆びて使えなくなり踊りもできずに、力仕事などをしていましたが、それでも復帰を目標にしてトレーニングを積んでいました。
彼らは見た目は痩せているのですが、その鍛えられた肉体はすごくかっこよくて、本当に踊りが好きなんだなと思いました。震災は、このような仕事をしている人にも影響はあったのですね。

番組制作には多少の演出もあったと思いますが、若い踊り子さんたちの姿を通して、いろいろな人の人生の縮図を見たような気持ちになりました。

私の娘の婿さんの家族もハワイアンズに関係した仕事をしているので、ひと事ではなかったのです。

いつか私もハワイアンズに行くことがあるでしょうが、その時には彼女たちの飛びきりの笑顔にお会いしたいですね。

写真は「FUZZY」さんの素材をお借りしました。

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