さて世田谷の住宅地にどーんと構えている三菱財閥の宝庫「静嘉堂文庫」▼ですが、「静嘉」という名前は中国の古典「詩経」から執った岩崎弥之助の名前だそうで、祖先の霊前への供物が立派に整うということをを意味しているそうです。
二代目社長の弥之助は、豪放雄大な性格だった初代社長の兄の弥太郎とは異なり、思慮深く温厚篤実な人柄で、若い時から美術品に興味をもち、刀剣や茶道具を集めていたそうです。
その後、岩崎家の美術品のすべてが財団に寄贈され、で運営されるようになり、静嘉堂文庫として一般公開されるようになりました。
平成4年には100周年を記念して美術館が開館されました。
岩崎一家は日本の古いものだけではなく、中国や韓国の古いものもたくさん集めていました。
どれも国宝だったり重要文化財だったりして、いったいどれほどのお金をつぎ込んだのでしょうね。
さて、今回の美術館の展示は「東洋絵画の精華」というタイトルの展覧会でした。
今回の目玉は「平治物語絵巻」でした。 信西と平清盛・源義朝が戦った平治の乱のストーリーが描かれていました。
聖徳太子の話がたくさん描かれた絵も面白かったです。
それと円山応挙の絵で、遊女がゾウの上に乗った「江口君図」。
すっきりとした美人です。
「四条河原遊楽図屏風」もすごいですね。いったい何人の人が描かれているのでしょう。
他にも浮世絵もたくさんありましたし、水墨画もありましたし、酒井抱一の絵もあり、まさに鎌倉時代、室町時代、江戸時代と日本の絵画史の縮小版のようでした。
「名品でたどる美の軌跡」というのにふさわしい内容だと思いました。
今回の展覧会は静嘉堂文庫美術館の開館20周年を記念して開かれたそうですが、これだけ立派なものが岩崎家だけでなく、私たち一般庶民でも見ることができるようになったのは、嬉しいことですね。
展示品もよかったですけれど、お庭も立派でしたね。
三菱の社長さんは、仕事で忙しいときもこんな風景を眺めて心をやすめていたのでしょうかね。
この日の装いは、私には珍しく縮緬の柔らかもの。
うたどんさんのお母様からのいただきものです。
ピンクと薄い水色がきれいな色合いです。
帯は今の季節にぴったりのシャクナゲの花。
去年の暮の世田谷ボロ市で1000円で買ったもの。
ちょっと派手ですがたまにはいいでしょう。
美術品の数々もさることながら、広大なお屋敷そのものにも興味がありますね。
返信削除調布からもバスは出ているのかな。
しゃくなげの帯、素敵!着物も優しげな色合いで、綺麗です。
優雅で格調高い連休の一日でしたね。
二子玉にもあったのですね。いろいろご存知で
返信削除びつくり、お一人の方が、動きやすいですね。
私には似合いそうもなく、袖をとうしたことがありません。お似合いですよ。
マサさん、ここは二子玉川の駅からもちょっと離れているので、バスで行きました。
返信削除昔はこのあたりは自転車で出かけたのですが、さすがに着物だとそうもいかないですよね。
せっかく大財閥のところに行くのでと思って、ちょいと派手な帯にしましたが、締めるとそれほど派手でもないかもね。
うたどんさん、この着物は丈も幅もちょっと小さめな作りでしたね。
返信削除でも柔らかものの着物っていいですね。似合わないと思っていましたが、意外といい感じでした、と自分で言ってますが(笑)
うたどんさんも似合うと思うけどな。