有松絞会館で絞りの展示を見た後は、近くにある「有松山車会館」というところに行ってみました。
ここの暖簾も絞りで作られていましたよ。こげ茶でシックで素敵。
私は山車にはそれほど興味がなかったのですが、でも、ここの山車は予想外にすごかったです。
というのも山車の上にからくり人形が乗っているのですが、その人形の作りの巧妙なこと。
だって人形が筆を持って字を書くのです!
「しぼり」という文字を書いていましたが、驚きでした。
からくり人形には頭や足や手に糸がついていて、それを下のほうで引っ張ると、首が左右に動いたり、手が上下に動いたりするしくみなのですが、ほんとうにうまくできているものだと感心しました。
このからくり人形の操作は、山車の下の見えないところに人間が数人も入って狭いところで操作するのです。
その人たちは、みんなおそろいの有松絞りの着物を着ていました。
こちらがその着物ですが、さすがに見事な絞りです。
山車は3つあって、町内ごとに唐子車、神功皇后車、布袋車です。
これらの山車は毎年10月第一日曜日に開催される有松祭のときに曳き出されるそうです。
有松以外の場所でも、尾張や三河地方にはこのようなからくり人形の歴史があるのですが、このように機械を作ってモノを動かしたりすることが好きな県民性が、トヨタ自動車(昔の豊田織機)の発展とつながっているのではないか、という説明がありました。
今の世の中ではロボットがあちこちで活躍していますが、そのように電力を使わなくても、紐一本で動いてしまうからくり人形のすごさは、ずっと伝えてほしいものです。
山車会館は土曜日と日曜日しか開館していないとかで、見学できて私はラッキーでした。
私は山車会館で実物やDVDでも拝見してきましたが、こちらのホームページ▼には有松の山車のことが詳しく紹介されていますので、ご覧になってください。
(この項、まだ続きます。)
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