2013年1月13日日曜日

お江戸日本橋亭 「ひなの会」

日本橋にある「お江戸日本橋亭」▼というところに行ってきました。


ここは、落語や小唄など、日本の伝統芸能の公演や催しが良く行われるところです。

昨日は、若手の女流長唄三味線の「ひなの会」でした。

この世界では70、80歳台でもみなさん現役なのですが、今回は30歳代くらいの若い方の演奏会でした。

長唄界の次世代を担う若い女性ばかりで、華やかな雰囲気に包まれていました。

とても分かりやすい長唄の解説や楽器の説明があり、楽しめました。


最初の曲目は「梅の栄」。
明治2年に作られたそうで、梅さんという人の結婚式に唄われたのだとか。
梅の絵が可愛いですよね。
イラストはすべて上の写真の方が描かれたそうで、お上手ですよね。


次の曲は歌舞伎でもおなじみの「助六」。
団十郎の当たり役ですね。
これは江戸時代の天保の改革のころのものだそうです。


最後は「新曲浦島」。
これは1903年に坪内逍遥が書いたもので、途中に転調が4回もあるという難しそうな曲でした。


曲の解説は、日本の歴史はもちろん、西洋の時代背景も教えていただき、たとえばヨーロッパでは「蝶々夫人」が作られた頃の曲だとか、ワグナーの○○が作られた頃だとか、とても説明が具体的で良かったですね。

ゲストは笛の福原洋音さん。

とても明るい雰囲気で親しみのある方でした。

 
右の笛は「篠笛」です。
 
習う時は数字で「223/223/23432321/」
というようにして習うのだそうです。
ちなみに、これは「さくらさくら」を譜にしたメロディーです。

左の笛は「能管」。
こちらは江戸時代の笛だとか。
「ヒャイトロ ヒャイトロ」というようにして、習うのだそうです。
お化けが出るときのような音を出していましたが、そんな感じの音色です。


「曲に合わせて、こ~んなにたくさん、笛があるんですよ。」と会場のお客さんに見せているところです。
笛は1本のお値段も高いので、かなりの財産になるようでした。


全員の演奏が終わって、ご挨拶をされているところ。
カラフルな色無地がきれいでしたね。
みなさん、芸大や国立音大を出た才媛の方ばかりでした。


長唄をする人はアナログ世界の方が多いのですが、さすがに若い集団なのでfacebookもされていて、びっくりしました。

「ひなの会」のfacebook▼

この日の私の装いは、淡いグリーンと紫がミックスした小紋。
地元の神社の骨董市で買った超格安着物です。
裏地が薄い紫できれいだったので、買った着物です。


この帯も、リサイクル。下北沢で買いました。
白いお花が素敵だったのですが、お腹とお太鼓のところに、どうやってもちゃんとお花が出てこないのですよ。
それで仕方なくバッサリとハサミで2つに切って、前の部分とお太鼓の部分に分けてしまった二部式の帯です。
(お太鼓の形がおかしいので、後で直しました。)


さて、演奏も無事終了したお江戸日本橋亭。


お客さまもみなさん、華やかな若手女流の演奏を堪能して帰られたようです。






2 件のコメント:

  1. 真蘭1/14/2013

    粋な会ですね。
    それにしても良く笛の種類とか習うときの
    音とか覚えてくると思ってびっくりです。

    帯2部式には見えませんね。
    着物の裏地と帯の色、帯締め、神経が細やかですね。やはり帯や帯締めの数が無いと合わせたくても出来ませんもの。

    としちゃんの箪笥の中、一杯でしょ。

    返信削除
  2. 真蘭さん、笛は難しそうですね。
    習う時の楽譜は、紙に書いて教えてもらったのをカメラに写してきたんですよ。覚えられませんよ。

    私はいつも安物買いで、恥ずかしい限りです。良いものを少しだけ持つようにしたいんですよね。
    でもどこかに旅行に行って、リサイクルきもの屋さんを見つけると、記念に半襟とか帯締めとかを買ってくるので、知らないうちに増えてしまいました。

    返信削除

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