2013年2月13日水曜日

「大江戸開府四百年事情」

江戸時代が舞台の時代小説の虜になり、平岩弓枝さんや宇江佐真理さんの小説を片っ端から読んでいます。

でももう少し江戸時代のことをもう少し詳しく知りたくて、小説ではないものも読んでみようと思いました。

そこで手にしたのが石川英輔さんの「大江戸開府四百年事情」という本です。


著者の石川さんという方は、以前、NHKの「コメディーお江戸でござる」にも出演されていたそうですが、この人は元々は歴史学者ではなく、本業は印刷会社の経営者だった方だそうで、SF作家としても著作があるそうですが、今では江戸文化研究家のほうで有名な方です。

趣味が高じて江戸時代を分かりやすく説明する本まで書いてしまったわけです。

石川さんの面白いところは、その歴史観ですね。
つまり「犬が人を噛んでも記事にはならないが、人が犬を噛んだら記事になる」というように、歴史の書物も、普段あまり起こり得ないような出来事は記録されても、日常生活はほとんど記録に残らないということを忘れてはならない、ということでした。

昔の時代の、当たり前のことってほんとによく分からないですよね。
いつ起きて、いつ寝ていたのかなどはほとんど分かりません。
当たり前のことほど、後世には伝わらないのですね。

江戸時代には農民は搾取されていて、農民一揆がよく起こったというように学びましたが、これも石川さんの説によれば、農民一揆はめったに起きない事件だったので、記録されていたので、後々まで残った、というように受け取れるそうです。

またこれは平岩弓枝さんの「鬼の仮面」という小説に書いてありましたが、今は節分や春分は2月ですが、江戸時代には年末に節分を迎えることがあったそうです。
江戸っ子は「そのほうが区切りがいい」ということで、あまり気にしなかったようですよ。

石川さんだけでなく、多くの人が言っていますが、江戸時代は究極のリサイクル社会だったそうで、ものを燃やして出る灰も「あく」として使っていたのですから、江戸はエコだったのですね。

江戸時代が400年も続いた理由がいろいろと書かれていて、ふーむなるほどね、と思わせる本でした。

そんな本を片手に、地元の甘味屋さんでのんびりとしていました。


「白玉ぜんざい」です。
弾力のある白玉がおいしかったですよ。

読書と甘いものの組み合わせ、至福の時ですね。




2 件のコメント:

  1. ひょっこり2/14/2013


    まあ、良い時間ではありませんか。
     そういえば今日はバレンタイン、チョコもいいけど、私も和好み、クリームあんみつなど大好きよ。
    「お江戸でござる」懐かしいですね、そういえばあの再現ドラマ?のなかで面白い芝居していた重田なんとかさんて女優さんどうしているかしら?江戸時代の普通の人々の暮らしって?そういやハテナだらけです。化粧品やシャンプーの類は?とか女性ならではの衛生用品はどうしてたんだろうとか、エコ社会ってのは聞いたことありますけど。畑にまく例の肥○めとか。
     トリビアは楽しいですね。

     ところで、もうスマホを使いこなしているのですねとしちゃん。私はスマホの写真をブログに取り込むのがわかりません(大汗)
     やっぱりスマホ教室にいくべきかしら?
     それともセンスの問題?ちょっと落ち込む。

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  2. ひょっこりさん、実は私は「お江戸でござる」という番組、知らないんですよ。というわけで誰が出演していたのかも分からないの。ごめんね。
    平安時代などは洗髪などは1か月に1回くらいだったと思いますけどね、江戸時代はどのくらいの頻度で洗っていたんでしょうね。リンスは卵かな? それも高級すぎるかもね。

    近日中にスマホ用のケースを買う予定。
    油断すると落としそうになるんですもの。
    先日、調子がおかしくなり、AUに相談に行ったのに、窓口のお姉さんも理由が分からなかったのですよ。そんなものかもね。

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