招待券が2枚あったので、着物仲間のUさんをお誘いして出かけました。
上野公園の噴水のところではお昼寝をしたり、のんびりと日光浴をする人がいました。とてもよいお天気でした。
この展覧会は、先日、NHKの「日曜美術館」▼で紹介されていたせいか、博物館はかなり人出がありました。
さて、なにゆえに今の時期に「大神社展」なのでしょう。
パンフレットによれば、今年は伊勢神宮の第62回式年遷宮年に当たり、また出雲大社も60年ぶりの「平成の大遷宮」に当たるそうで、それで開催したそうですが、私の知る限り、博物館でこのような大規模な神社の催しがあるといのは初めてではないかしら?
ちなみにこの展覧会の主催は東博とNHKですが、特別協力に神社本庁が加わっています。
日本中の神社から国宝やら重要文化財やらを160件も集めたそうですから、大がかりですよね。
日本人は古来、自然の中に人知を超えたものを感じ、山、岩、木など自然物の中に神を見出し、畏れ敬ってきたということです。
そして神々を祀る神社が建てられ、神社は人々の生活や文化の中心となる場所として尊敬され、神社にある宝物も大切に守り伝えれれてきたということです。
日本には仏教もありますが、それ以前から続いている神道のパワーはすごいものだだったのですね。
展示品にはさまざまな神の像がありました。
どんな像だったかといえば、これがごく普通の男性の像だったり、女性の像だったりしたのが意外でした。ほとんどが座っていました。
やはり神様は人間の形をしていたのですね。
神官が着用していた衣装も展示されていて、とても立派な織物でした。
そして時の有力者(たとえば藤原道長や平清盛など)が神社に刀や織物などを奉納しているのです。
面白いと思ったのは、神の使いという鹿の彫刻。これは立派でしたね。
(下の写真の右側にその鹿さんがいます。)
展示品は、時代でいうと古墳時代の4世紀ごろのものから、平安時代、鎌倉時代、室町時代のものが多くありました。
また地域でみると北は青森から九州のものが展示されていましたが、やはり関西のものが多かったですね。
私が最近旅行に行った厳島神社や熱田神宮からの展示品もあって、身近に感じました。あの神社のどこに保存されていたのでしょう、と想像してみました。
日本では赤ちゃんが生まれるとお宮参りをして、子どもが成長すれば七五三をお祝いし、結婚式では神主さんにお祓いをしてもらう。日本人の生活様式や文化や歴史は、神道やそれに関連したものと深く結び付いているのですね。
今は若い人の間で「パワースポット」という言葉が流行っているようです。
自然に対する信仰心や畏怖の念を持つのはよいことでしょうが、それが時の権力者と結びついて、思うままに妙な愛国心を植え付けてしまうのは、怖いことですね。
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この日の装い。
Uさんは今の季節にピッタリのタケノコの刺繍の帯。
それに玉ねぎや唐辛子もあり、楽しい帯ですね。
お着物は結城紬の単衣です。
私は例によってデニム着物。
それにターコイズブルーの帯。1000円の割にはよく活躍してくれます。
Uさんが私の後姿を写してくれましたが、半襟は出ているし、着物はよれているし、ちょっとダメですね。
この日の最高気温は25度くらいだったでしょうか。
このくらいの気温だと、単衣着物でもちょうどよかったですが、袷で見学していらっしゃったかたも5名ほどいらっしゃいました。博物館の中は冷房が効いていましたが、外に出たら袷では暑いでしょうね。
これからまだどんどん気温が上がります。
できるだけ涼しいスタイルにしようと思いますが、電車や建物の中は冷房でかなり涼しいので、調整が難しそうです。
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