(東京国立博物館のHPよりお借りしました)
というのも、新春特別公開として、一度は生で見たいと思っていた長谷川等伯の「松林図屏風」の展示があるというのです。
おまけに入館料が600円という安さ、そしていろいろなイベントもあるというので、レトロな銘仙に着替えて行ってきました。
博物館の入り口には大きな門松が立っていて、お正月モードでした。
展示場は正面の本館でした。
階段の踊り場には、ものすごく大きな生け花。私の身長どころの高さではなく、2メートル以上あったでしょうか。
赤い南天と白い椿がきれいでした。真生流という流派のお花でした。
「博物館で初もうで」の感想は、ひとこと「すごく良かった!」です。
去年、市民カレッジで日本絵画史を学んだときの講師の先生が、大の等伯ファンなので、その影響で、秋には京都の智積院まで障壁画を見に行ってきました。
その時のブログはこちら▼
その障壁画は等伯ファミリーや弟子たちがみんなで分担して描いた傑作ですが、「松林図」のほうは、等伯さん一人の作品。
おまけに画風も異なるので、この目で確かめたかったのです。
長谷川等伯筆 国宝 「松林図屏風」
屏風は想像していたものよりも小さかったですね。
縦の高さは157センチということは、当時の男性の身長くらいでしょうか。
横幅も356センチというと、だいた2間ですか。
あっさりというか、すっきりというか、空間が多い水墨画でした。
近くにいた若いお兄さんに屏風と一緒に写してもらうよう撮影を頼みましたが、薄暗かったせいか、ぼーっとしていて、腕はイマイチでしたね。
でもこんなに近くで一緒に写してもらって、よかったです。
等伯さんの人生(1539年~1610年)って遅咲きで派手さはあまりないのですが、安土桃山そして江戸初期の激動の時代を生きた人です。
この作品はたぶん、彼が55歳のころに描いたものだろうと言われていますが、息子の久蔵と一緒に作った智積院の障壁画より後になるわけですね。
トーハクで何が良かったといって、写真撮影OKというのが、一番良かったと思いました。
普通の展覧会では、入館料が1500円もして、人は多くて作品が良く見えないし、撮影は禁止ですが、今回はほとんどの作品が撮影OKでした。
ということで、他にもいろいろ写真を写してきましたので、少しずつご紹介してみます。
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この日の装い。
松林とは異なりますが、朱色の大きな竹の柄の銘仙です。
演歌歌手のようかしら?
3年ほど前、地元の骨董市で格安で買ったもの。
かなり古い着物なので、寸法はチビの私にも小さいし、お袖が丸いカーブになっていて、裏は真っ赤という年代物。
きっと若いお嬢さん向けの着物でしょうけれど、気に入っています。
お正月っぽく、帯もおめでたい感じのものにしました。
ただし中途半端に長くて、やっつけるのが大変でした。
本当はゆっくりと着たかったのですが、ばたばたと10分程度で着替えたので、帯のたれが妙に長くなってしまいました。
としちゃん様明けましておめでとうございます
返信削除好いこと教えて頂きました。会期中に是非行ってみたいと思います。
混んではいませんでしたか?トーハクって平日でも凄い人ですよね。
お着物とってもカッコイイと思います。
私の持つとしちゃん様のイメージにぴったりです^^v
今年もどうぞよろしくお願いします。
よーでるさま、あけましておめでとうございます。
返信削除新春特別展示ですが、お勧めしますよ。特に江戸時代の着物の展示が素敵でした。
むしろ普段より空いていましたね。
この着物、似合いますか?
イメージ通りと言ってくださって嬉しいです。内心、売れない演歌歌手みたいと言われたらどうしようと思っていましたが。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
返信削除すっかり忘れていましたこの企画。
年末に広告を電車かどこかで見て
これはいいと思っていたのに。
長谷川等伯のこの屏風私も大好きなのです。
お正月を美術館で過ごすのは
言い過ごし方ですね。
今年もよろしくお願いいたします。
カンカン、コメントありがとうございます。カンカンのブログはずっと拝見していましたが、「おめでとうございます」と書くのも悪いかなと思って、コメントせずに読ませていただきました。
返信削除美術品はやはり生で見ると、印象が違いますね。
上野ではモネもやっていましたよ。
いつもよりも空いているのがよかったですね。