ここはお洒落な街ですね。
待ち合わせはスパイラル・ホール▼。
スパイラル(らせん)の名前の通り、建物の内部は渦巻状になっていました。
鈴木マサルさんという人の、傘の展示をしていました。
傘は展示だけでなく、実物を手に取ることもできたので、傘を開いたり閉じたりしている人もいました。値段も表示されていたので、お買い物の参考によいかもしれませんね。
そのあとは、Uさんとご一緒に「えり華」▼さんという呉服屋さんへ。
この日は、京都の長襦袢で有名な「紫織庵」▼のご主人がいらっしゃっていました。
この方は京都の大学で教えたりされていらっしゃるそうで、着物の歴史などにも詳しい方でした。
10人くらいのお客様を前にして着物談義が始まりました。
「NHKの大河ドラマの時代考証はさすがです」とか「友禅染の名前の由来」というおしゃべりの後には、着物クイズをすることになりました。
談話の様子はえり華さんのブログ▼でご覧いただけます。
そのクイズはきもの文化検定にも出されたものだそうで、
◆「新橋色」というのはどんな色?
◆ビロードは、ポルトガル人が何かを持ち込んできた時、あるものを包んでいたが、それは何か?
◆重要文化財でない上布はどれ?
とかいうものでした。
Uさんはさすがに全問正解されて、京都のお土産をいただいていました。すごいな。
私は源氏香の「藤袴」の印のところを1問、間違えてしまい、残念でした。
そしてそのあとは、紫織庵さんの製品を紹介していただきました。
そのときも社長さんからいろいろと解説があり、たとえば
◆戦前の女性の着物の打ち合わせはもっとゆったりしていたが、進駐軍が来たときに、文部省が「そのような着付けでは危ない。もっとしっかりと打ち合わせるように」というお達しを出したため、戦後は男の人と同じような着物の打ち合わせになった。
◆戦後、染料が不足したので、少ない染料を薄めて使ったので、長襦袢の色が淡い色になった。
◆戦前の襦袢はストレッチタイプの布だったので、当時の女性は長い時間、着物を着ていても苦ではなかった。
などのお話をしてくれました。
こちらは紫織庵さんの浴衣生地を選んでいるところ。
どれも発色がとてもきれいでした。
どうも大柄な模様に目が行ってしまいました。
ポピー柄。
色違いもありましたが、この水色がとても涼しそうできれいでした。
ユリ柄。
これは下に濃い色の生地が重なっていたので、実際はもっときれいな色でした。
女性はこうやって布と遊んでいる時間が、一番幸せなのかもしれませんね。
ウキウキしながら布を当てたり、お互いに感想を話したりしました。
着物の色や柄というのは、本当に人それぞれで、ぴったりと似合う人とそうでない人がいるものだなと思いました。形が同じなので、色や柄選びは大切ですね。
そして小腹も空いたので、近くのカフェに入りました。
私はビールと、生ハムの乗ったガレットを頼みました。
ビールのおいしかったこと。
ガレットはそば粉入りで、かりっとしていておいしかったですよ。
お洒落な街、表参道での半日でした。
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