その時の様子はこちら▼。
その時に教えていただきましたが、アンネの日記というのは、子供向けのものから研究者向けのものまで、ものすごく多数あるということでした。
日記はバラバラになってしまっていたので、本当にアンネが書いたのかを、筆跡鑑定までしていたこともあったそうです。
こちらは先生が用意して下さったアンネ本の数々。
こんなにいろいろな種類があるのですね。
2回目は、参加者による朗読となりました。
いきなり朗読といってもなかなかできないので、先生に教えられながら、お口の発声練習をしました。
テキストは、NHK女性アナウンサーの第一期生・中川貞子さんという方の「声のボランティア」というものでした。
腹式呼吸の練習や、鼻音練習、ラ行の発声練習をしました。
そして、その後は、アオイウエオアオ アエイウエオアオから始まって、キャキュキョ シャシュショ とか、「瓜売りが瓜売りに来て・・・」などの早口言葉などをみんなで練習。まるでアナウンサーのようです。
でも普段、適当にしゃべっているので、明瞭に発音できるものではありませんね。
ちなみにこの発音練習は、独り暮らしになった時には、効果があるそうです。
そして宿題で、気にいったページを探してきた個所をピックアップして、一人ひとり読んでみました。
読む前に、自分にとっての「アンネの日記」を語ったのですが、年齢や育った環境などによって、それぞれ気に入った個所が違ったのが、とても面白かったですね。
子供の時に戦争体験をした年配の方、私のように数十年ぶりにアンネと向き合った人、子育て中の若いお母さん、中学の教科書で習ってから「アンネの話には怖い思い出がある」という人。
また中に、プロの役者さんがいて、この方の朗読はほんとうに重みがありました。
アンネの日記というと、戦争のことばかりのように思っていらっしゃる方も多いかもしれませんが、最初のほうの日記などは、クラスメイトの悪口とか、家族の悪口、隣人の悪口などがたくさん書かれていて、普通の女の子の日記といった感じもします。
また性に対するあこがれや、ペーターに対する愛情表現などもかなり書かれていて、驚くくらいでした。
私が感激したのは、まだティーンエイジャーだった彼女が、大人よりも素晴らしい男女平等主義を堂々と謳っていたところでした。
参加者全員がそれぞれの個性豊かに、自分の好きなページを朗読した、という有意義な会になりました。
生まれて数ヶ月位のあかちゃんに授乳しながら参加していた若いお母さんが二人もいて、今どきのママも立派だなと思いました。
6月12日はアンネのお誕生日だそうです。
生きていたら85歳です。
どんな素晴らしいおばあさんになっていたことでしょう。
このセミナーでは、アンネの生涯にも心打たれたことも多くありましたが、それ以上に、朗読劇を指導されている山崎先生の優しい語り口を通して、平和への思いが強く伝わってきました。
まぁ、生きていたら85歳ですか。
返信削除母より若いのだから、もしあの時助かっていたら今も健在だったかもしれませんね。ホントに残念ね。
「アンネの日記」は戦争の影も色濃いですが、なにより思春期の多感な少女の生態?が生々しく描かれていた記憶があります。読んだのは、半世紀も前にことですが。
朗読は興味深かったですか。
としちゃんは、ラジオのインタビュアーとして活躍されていたから、得意な分野ではないかしら。
マサさんや私などの世代にとっては、アンネは若かったころに読んだ本、という意識が強いのですけれど、世代によっていろんな受け止め方が違うのが面白かったですね。
返信削除マサさんも朗読されているから、気になるでしょうね。先生がマサさんと同じ苗字だったので、私も親しみを感じました。
私はこのところ、まともに話す機会が少ないので、口が回らずに困りましたよ。