2014年6月22日日曜日

青梅の史跡探索 3

青梅市にある史跡探索ですが、今回は青梅新町の大井戸のご紹介です。
この大井戸は東京都指定史跡ということです。

この日は、青梅富士塚、青梅新町御嶽神社を見学してきましたが、それほど感激しなかったのですが、この井戸は、かなりびっくり度が高かったですね。

こちらは東京都教育庁が作っている文化財の絵葉書です。


今では、この井戸は青梅市の大井戸公園」▼の中の一部になっているのですが、そこだけ土がどーんとくり抜かれたようになっていて、一番、底には古い井戸があるのです。

青梅市教育委員会が管理していて、日中の間だけ、中に入ることができます。

現在は水は出ていません。

上から眺めたところ。
なんと深さは15メートルもあります。
ぐるぐると階段を下って下まで行きました。


この地域は、水流も遠く、飲み水や農業用水の確保が難しい土地だったそうです。そこで新田開発と同時に井戸を掘ったことで開拓もうまくいったとのことでした。

新田開発は慶長16年(1611年)に始まったそうで、その後、5年間の間に、このあたりには井戸が5か所も作られたそうです。

そのころは、家康が引退したころの時代ですね。

当時は青梅のあたりは本当に田舎だっただろうと思いますが、よくもこれだけ大きな井戸を掘ったものだと思いました。

ちなみに、東京の北西部地域や埼玉西部には、このような井戸が多く見られ、「まいまいず井戸」と呼ばれています。「まいまいず」とはかたつむりのことで、ぐるぐるしていることがカタツムリの殻に似ているので、そう呼ばれています。
私の住んでいるところの近くでは、府中市の郷土の森にもこのような井戸はありますが、これほど大きくはなかったと思います。
ウキぺディアの「まいまいず井戸」▼には、写真もたくさんでていますので、どうぞ。


この大井戸は、その後、何らかの理由により利用できなくなりましたが、平成3年(1991年)から発掘調査が行われ、中の構造も明らかになったそうです。

それにしても、井戸を掘ったところで、こんな深いところまで水を汲みに来て、そしてまた運び上げるのはさぞ大変なことだったでしょう。

蛇口をひねれば、じゃーっと水が出てくる今の生活は、本当に楽なことですね。

詳細は青梅市教育委員会▼までどうぞ。



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