2014年10月1日水曜日

三味線のオーバーホール

ご近所の和楽器屋さんに三味線を持っていきました。

こちらは直してもらう前の三味線です。

(普通は右側の胴体の部分は和紙の袋に入れて、その上にまた布の袋に入れて保存していますが、分かりやすくするために袋は外してあります。)


私の三味線は、母が昔、使っていたようで(私の記憶にはないのですが)、古いものですし、お稽古用なので、高級品ではありません。

かなり長いケースに入れて持ち歩いているので、よく「何が入っているのですか?」と聞かれることもあります。

このようなケースとは別に、三味線を分解して、3つの部分に分けて入れるケースもあります。
旅行用のトランクのような感じかしら。
でもそれだと組み立てるのに面倒なので、私は長いケースにしています。

和楽器屋さんで直してもらったところは、このような部分でした。

・糸巻きの部分(写真の左側の部分、音の調子を合わせるところです)が緩くなったのできつくしてもらった。

・胴体の部分の胴かけ(写真の右下にあるオレンジ色のところ)を新品と交換。

・胴かけゴム(写真の右下にあるピンクのところ)を新品と交換。

・音緒(ねお:写真の右にあるオレンジ色のところ)を新品と交換。

・撥皮(ばちかわ:写真の真ん中にある白い部分の付け根にあり、撥を当てるところ)のはがれ直し。

こんなところを微調整してもらいました。

このようにして、和紙の袋に入って戻ってきました。


写真の見た目はそれほど変わりませんが、音がとてもよく響くようになりました。

下の写真は、まだ「駒」と呼ばれる部分を付けてありませんが、「駒」を糸の右端に差して、糸に高さをつけて弾きます。


修理をお願いしていた間は、もう一つある三味線でお稽古をしていたのですが、その三味線は義太夫向けなのか、とにかく重くて弾いていると疲れるタイプのものです。

その三味線も母のものだったのですが、プロでもない母がどうして2丁も三味線を持っていたのかが不思議です。

母は、もともとはお琴を娘時代から習っていて、75歳くらいまではお琴は家でも弾いていましたが、大きくて出し入れが大変だというので、次第に止めていったようです。

ただし三味線はいつ弾いていたのでしょう。
母が三味線を弾いている姿は見たことがないのです。
私が結婚して、家を離れた後なのかしら?
たぶん、昭和の中ごろのものだと思うのですが。

いずれにせよ、母が置いていった2丁の三味線のおかげで、私も少しは楽しみが増しています。
これからも大事に使うようにしないとね。


4 件のコメント:

  1. kimono熱10/01/2014

    としちゃん、和楽器屋さんがご近所にあるんですか?
    先日聞かせていただいたお三味線、お母様のものだったんですね。お手入れしてもらって三味線もきっと喜んでますね。いい音を響かせてくれるでしょう。腕もぐんぐん上がりそうですね♪楽しみにしています。

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  2. お三味線、2丁は持ってないと修理に出した時困るんですね。
    皮が破れたりすると、今日頼んで明日出来て来るわけではないですものね。
    車の代車の様に、代わりの三味線を貸し出してくれたりしないのかしら・・・

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  3. kimono熱さん、和楽器屋さんは駅の北側にあります。そこでは邦楽のお教室(三味線、尺八、民謡など)も各種開かれていています。

    実は母をホームに入れるときに、片付けをらしていたら押入れの奥深くから三味線が出てきて、びっくりしたんですよ。
    もう皮が破れてぼろぼろだったのですが、お店の人に尋ねたら、修理すれば使えるといわれて、15,000円で修理してもらったんです。
    それまで邦楽には何の興味もなかったのですが、どういうわけだか、「○○の手習い」となってしまいました。

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  4. よーでるさん、普段のお稽古の時はレンタル用の三味線があり、みんなで使っていますが、全員で弾くときにはマイ三味線を持っていきます。
    和楽器屋さんにもお稽古用の三味線はたくさんあるので、費用を払えば貸してくれるかもしれませんね。
    たま~に、先生の三味線をお借りして弾くことがありますが、やはり高級品はまるで音が違いますね。ドキドキしながら触らせてもらっていますよ。

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