今回の「歌舞伎を楽しむ講座」は、初めは先生(歌舞伎役者 中村芝喜松さん)による説明と実演がありました。
初めは、後見について説明していただきました。
同じ後見役でも、その格によって裃後見、着付け後見、黒衣後見(黒子)と3種類あるそうです。
一番重労働なのは黒子だそうですが、お給料は一番安いので大変なんだそうです。
お客さんからは見えない裏側の仕事も教えてもらいました。
その後は立ち回りについて。
映画などでは「チャンバラ」と呼ばれているものですが、歌舞伎の場合は型が決まっていて、
それが歌舞伎の様式美となっているのですね。
剣道のように刀を頭の後ろまでは下げずに、頭上で止めてから、斜めに降り下げます。
その時に足を後ろに引いて、次に降り下げたときは反対の足を引きます。
これは「やまがた」という形だそうですが、他にも「からうす」「やなぎ」などの型があるのだとか。
立ち回りは派手に見えますが、主演の人にとってはそれほど疲れる作業ではないそうですが、反対に斬られる人は大変なのだそうです。
この型の覚え方(符牒などで表す)も役者さんによって異なるそうですが、だいたい3回くらいお稽古をするとマスターしてしまうそうですから、すごいですね。
また刀の持ち方や差し方も役によって異なり、時代によっても異なるのだそうです。
今度、歌舞伎を見るときに注意してみてみたいものですね。
立ち回りの後は、市民歌舞伎で実際に使っている台本を使用して、声を出しました。
「白浪五人男」です。
七五調なので、うまくしゃべると、かっこいい場面です。
三味線のBGMに合わせてまずは先生がしゃべり、その後にみんなで続いてしゃべるのですが、ふだんそれほど声を出していないので、なかなか大きな声は出ないですね。
それでも参加者の中に、市民歌舞伎の会員さんがいらっしゃったので、ものすごくお声が良く、調子を出してしゃべっていました。
*****
この日の装い。
1500円で買った黒い紬に、3000円の黒の帯。
はい、安上がりな私です。
こちらはご近所の角川大映撮影所の大魔神たち。
すごく大きいのですよ。
大魔神も、クリスマスモードに変身しています。
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