2015年11月9日月曜日

母のホームの運動会

昨日は、母がお世話になっているグループホームで運動会がありました。

とはいっても、ほとんどの人が車椅子利用なので、運動会というよりも室内のゲーム大会でしたが、みなさん、とても熱が入っていましたよ。

お昼前にホームに到着。

雨の中、着物で歩いて出かけるのは面倒でしたが、母にどうしてもこの「小川の風呂敷帯」を見せたかったので、キライな雨コートを着て出かけました。


たれに「小川」と書かれていますが、これは私の旧姓で、母かあるいは祖母が誂えた風呂敷でした。
長いことしまってあったのですが、帯作りを趣味にしているSさんが、みごとに名古屋帯に再生してくださいました。
その過程はこちら▼をどうぞ。

ホームの方に、母と一緒のところを写してもらいました。
母は、入れ歯が入っていないので、妙な顔つきですが。


赤穂の大石神社で求めた「健康長寿」の赤いお守りを渡しました。
母は、「もっと長寿しなければならないの?」と笑いながら、お守りを触っていました。

お昼は手作りのお弁当を、家族同伴でみんなでいただきました。

栗ご飯、煮物、フライ、なます、アボガドのサラダ、卵焼き、おすまし、それに水ようかんまでついた豪華版でした。


私は多すぎて残してしまったのに、母は時間をかけてしっかりと完食していました。
すごいですよね。

食後は場所を移して、みんなで室内運動会でした。

このホームの住民は9名ずつ、二つの棟に分かれているので、それを紅組、白組と分けての対抗戦でした。

そして、そこにそれぞれの家族が加わりました。

スタッフの方が、いろんなゲームを考えて、小道具も作って用意してくれました。

まずは簡単な体操をして体をほぐしました。

最初は「日本海荒波ゲーム」。
お人形さんが乗っている船を、毛糸で引っ張るというのですが、途中には荒波が待ち受けていて、なかなか簡単には着陸できそうもありませんでしたが、おばあさんたち、必死で頑張っていましたよ。
頭には鉢巻、手にはチアガールのようなボンボンを振って応援していました。


お次は「スリッパ飛ばしゲーム」。
これは座ったままできるので、人気のゲームです。
みんな喜んでスリッパを投げ飛ばしていました。
後ろに飛んでしまった人もいましたね。
小さなひ孫さんも参加して、応援も賑やかでした。


その次は「買い物ゲーム」でしたが、こちらは私は母と共に参加してしまったので、写真はありません。

最後はみんなが大好きな「玉入れ」。
お年よりは座ったまま、床に置かれたケースに玉を入れました。


家族は、揺れている籠に投げ入れました。
こちらは戦いの後、玉の数を数えているところです。


最終的には、母のいる紅組が勝ちました。


そしてその後、みんなで合唱。
「もみじ」
「幸せなら手をたたこう」
「青い山脈」
みんな、大声で楽しそうに歌っていました。

いつもはお世話をしてくれるスタッフさんですが、この日は、司会進行や応援団となって、いつもとは違う顔をしていました。
ほんとうにアイディア豊富で、芸達者な方が多いところです。

こんな派手な衣装を着たり、


こんな五郎丸ポーズを取ったり・・・・


母がこちらのホームに来て、6年半くらいになりますが、スタッフの方はほとんど変わりがなく、ずっと同じ方たちがお世話をしてくださっているので、安心してお任せしています。

ここには100歳近い方や重症の方もいらっしゃいますが、いつも優しく接して下さり、本当に頭が下がる思いでいっぱいです。

*****

この日の装い。

「KIMONO MODERN」▼のデニム着物と、風呂敷帯。

振り返ってみると、このデニムの着物を誂えたのが、私の着物人生のきっかけになったような気がします。

小物は、京都のHARUさんの帯揚げと、紅若菜さんに教えていただいた自作の紅型の半襟です。



4 件のコメント:

  1. カンカン11/09/2015

    お母様は本当にいいホームには入られて良かったですね。
    とても皆さん楽しそう。
    としちゃんの工夫の帯、反応はどうでしたか?
    全体的にすっきりしたコーディネイト素敵ですね。
    私ももらった古い風呂敷があるのだけれど、お座布団にでも
    したらどうと言われてました。

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  2. 母のホームは近いし、スタッフのみなさんがとても良い人なので、安心して預けられますね。
    でも母の世代は年金がたっぷりあるからいいけれど、私は支払いができないですね。
    帯は、「小川」と書いてあるので、きょとんとしていましたよ。
    これは90センチ角の風呂敷でしたが、別の風呂敷もはいであります。
    座布団なら簡単に作れそうね。

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  3. ニュースに取り上げられるような酷いホームもあるけど、お母さまがいる施設は職員の皆さんが温かくて、ほんとうに恵まれていますね。豪華な設備ではなく、一番大事なのはそこで働く人ですよね。
    母は一人暮らしを頑張っていますが、目がだいぶ悪くなってきているようで、この先が心配です。口は相変わらず達者ですが(笑)

    「小川の風呂敷帯」、きっと感じるところがあったでしょうね。

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  4. そうですね、やはり人ですよね。
    ここで働くヘルパーさんのお母様も、ここに入所されているのです。
    つまり自分の親を預けたいと思うほど、安心できるところだと思いますね。
    マサさんのお母様はおひとりでなんでもできて立派だわ。
    おしゃべりできるというのは、それだけ脳が活性化している証拠ですもの。

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