とはいっても、ほとんどの人が車椅子利用なので、運動会というよりも室内のゲーム大会でしたが、みなさん、とても熱が入っていましたよ。
お昼前にホームに到着。
雨の中、着物で歩いて出かけるのは面倒でしたが、母にどうしてもこの「小川の風呂敷帯」を見せたかったので、キライな雨コートを着て出かけました。
たれに「小川」と書かれていますが、これは私の旧姓で、母かあるいは祖母が誂えた風呂敷でした。
長いことしまってあったのですが、帯作りを趣味にしているSさんが、みごとに名古屋帯に再生してくださいました。
その過程はこちら▼をどうぞ。
ホームの方に、母と一緒のところを写してもらいました。
母は、入れ歯が入っていないので、妙な顔つきですが。
赤穂の大石神社で求めた「健康長寿」の赤いお守りを渡しました。
母は、「もっと長寿しなければならないの?」と笑いながら、お守りを触っていました。
お昼は手作りのお弁当を、家族同伴でみんなでいただきました。
栗ご飯、煮物、フライ、なます、アボガドのサラダ、卵焼き、おすまし、それに水ようかんまでついた豪華版でした。
私は多すぎて残してしまったのに、母は時間をかけてしっかりと完食していました。
すごいですよね。
食後は場所を移して、みんなで室内運動会でした。
このホームの住民は9名ずつ、二つの棟に分かれているので、それを紅組、白組と分けての対抗戦でした。
そして、そこにそれぞれの家族が加わりました。
スタッフの方が、いろんなゲームを考えて、小道具も作って用意してくれました。
まずは簡単な体操をして体をほぐしました。
最初は「日本海荒波ゲーム」。
お人形さんが乗っている船を、毛糸で引っ張るというのですが、途中には荒波が待ち受けていて、なかなか簡単には着陸できそうもありませんでしたが、おばあさんたち、必死で頑張っていましたよ。
頭には鉢巻、手にはチアガールのようなボンボンを振って応援していました。
お次は「スリッパ飛ばしゲーム」。
これは座ったままできるので、人気のゲームです。
みんな喜んでスリッパを投げ飛ばしていました。
後ろに飛んでしまった人もいましたね。
小さなひ孫さんも参加して、応援も賑やかでした。
その次は「買い物ゲーム」でしたが、こちらは私は母と共に参加してしまったので、写真はありません。
最後はみんなが大好きな「玉入れ」。
お年よりは座ったまま、床に置かれたケースに玉を入れました。
家族は、揺れている籠に投げ入れました。
こちらは戦いの後、玉の数を数えているところです。
最終的には、母のいる紅組が勝ちました。
そしてその後、みんなで合唱。
「もみじ」
「幸せなら手をたたこう」
「青い山脈」
みんな、大声で楽しそうに歌っていました。
いつもはお世話をしてくれるスタッフさんですが、この日は、司会進行や応援団となって、いつもとは違う顔をしていました。
ほんとうにアイディア豊富で、芸達者な方が多いところです。
こんな派手な衣装を着たり、
こんな五郎丸ポーズを取ったり・・・・
母がこちらのホームに来て、6年半くらいになりますが、スタッフの方はほとんど変わりがなく、ずっと同じ方たちがお世話をしてくださっているので、安心してお任せしています。
ここには100歳近い方や重症の方もいらっしゃいますが、いつも優しく接して下さり、本当に頭が下がる思いでいっぱいです。
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この日の装い。
「KIMONO MODERN」▼のデニム着物と、風呂敷帯。
振り返ってみると、このデニムの着物を誂えたのが、私の着物人生のきっかけになったような気がします。
小物は、京都のHARUさんの帯揚げと、紅若菜さんに教えていただいた自作の紅型の半襟です。
お母様は本当にいいホームには入られて良かったですね。
返信削除とても皆さん楽しそう。
としちゃんの工夫の帯、反応はどうでしたか?
全体的にすっきりしたコーディネイト素敵ですね。
私ももらった古い風呂敷があるのだけれど、お座布団にでも
したらどうと言われてました。
母のホームは近いし、スタッフのみなさんがとても良い人なので、安心して預けられますね。
返信削除でも母の世代は年金がたっぷりあるからいいけれど、私は支払いができないですね。
帯は、「小川」と書いてあるので、きょとんとしていましたよ。
これは90センチ角の風呂敷でしたが、別の風呂敷もはいであります。
座布団なら簡単に作れそうね。
ニュースに取り上げられるような酷いホームもあるけど、お母さまがいる施設は職員の皆さんが温かくて、ほんとうに恵まれていますね。豪華な設備ではなく、一番大事なのはそこで働く人ですよね。
返信削除母は一人暮らしを頑張っていますが、目がだいぶ悪くなってきているようで、この先が心配です。口は相変わらず達者ですが(笑)
「小川の風呂敷帯」、きっと感じるところがあったでしょうね。
そうですね、やはり人ですよね。
返信削除ここで働くヘルパーさんのお母様も、ここに入所されているのです。
つまり自分の親を預けたいと思うほど、安心できるところだと思いますね。
マサさんのお母様はおひとりでなんでもできて立派だわ。
おしゃべりできるというのは、それだけ脳が活性化している証拠ですもの。