インフルエンザだと診断される前日、ちょうどTSUTAYAのカードの更新があり、旧作なら1本はレンタル無料というサービスがありました。
それで借りてきたのが、こちらのDVD。
「長崎ぶらぶら節」
2000年製作。
吉永小百合さん主演の映画です。
インフルエンザで外出できないので、見ていました。
明治から大正、昭和の初めに生きた長崎市の丸山という遊郭の愛八(あいはち)姐さんという実在の芸者さんのお話。
愛八姐さんは三味線と唄の名手ですが、貧しい少女や関取には身銭を切って助けるようなきっぷのよい人でした。
ということで小百合さんもぞろりと着物を引きずり、三味線をつまびき、唄を唄うシーンがたっぷりと用意されていました。
さすがに女優さんという人は、どんな芸でも見せなくてはならないのですね。
三味線はうまいか下手か、よく分かりませんが、よくあそこまで練習されたものだと思いました。
ただ、左手の指づかいが、大げさすぎるような感じも受けました。
お話では、渡哲也扮する元のお金持ちの歴史研究者と一緒に、長崎のあちこちを旅して、二人で古い長崎の歌を集めるというのですが、この二人は心では引き合っていても、男女の仲にはならなかったという関係でした。
でも、渡哲也が登場すると、どうしても「松竹梅」の日本酒のコマーシャルを思い浮かべてしまいました。
この映画は小百合さんのための映画でしょうが、やはり芸者は似合わないですね。
最後のほうに、普通の普段着姿のおかみさんのような姿で登場しますが、そちらのほうが雰囲気があっていました。
他には高島礼子が憎たらしい敵役で登場して、こちらの芸者姿は、ドスが効いていてぴったりでした。
それと渡哲也の奥さん役のいしだあゆみが、ダサい役でしたが、うまかったですね。
女優さんたちの着物を見ている分には楽しめましたが、最初と最後に吉永小百合(と子役)が蛍の中にいるのは、なんとなく理解に苦しみました。
小百合さんは、襦袢姿になって四股を踏んだり、温泉でちらりと肌をみせたりと大サービスをしますが、どうもそぐわない感じでした。
サユリスト向けの映画でした。
なかにし礼の原作(直木賞受賞したそうです)を読んだら、きっと面白いかもしれません。
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