前回、京都に行ったのは前年の秋でしたので、それほど久しぶりではありませんでした。
それでもお馴染みの京都タワーに出会えると、やはりホッとします。
まずは「京の冬の旅」50回記念で非公開文化財を特別公開している東福寺に行きました。
ここは京都駅から一つ目です。
今は日本全国、どこでもパスモが使えるので便利です。
東福寺は紅葉の名所として有名ですが、今回は葉っぱは、ほとんど枯れてしまっていました。
前に行ったのは、2009年夏のこと▼ですから、もう今から6年以上前のことだったのですね。
その時も三門は見ましたが、中へは入ることができませんでした。
今回は短期間の特別公開です。
ものすごく急な階段を、着物の裾をからげて登りました。
三門の高さは22メートルもあり、日本最大で日本最古の門だそうです。
楼上に上ると京都市内が一望できました。
天井や柱や梁には、画僧の明兆が描いたという彩色豊かな絵が描かれていました。
天女や花がとても鮮やかで、なんとなく南欧風の感じがしました。
三門の上からの撮影は危険防止のために禁止されているので、降りて地上から上を眺めて写しました。
こちらは紅葉の名所の通天橋。
秋には大勢の人が押し寄せるところですが、1月なのでほとんど人通りはありませんでした。
しーんとしていて、良い感じ。
東福寺では三門にも登れたし、お庭の散策もできて満足しました。
その後は、東福寺のお隣にある芬陀院(ふんだいん)に行きました。
ここは雪舟が作ったお庭があるというので、雪舟寺と呼ばれています。
鎌倉後期に建てられた臨済宗のお寺です。
雪舟は禅僧になるために子供の時にお寺に入りましたが、修行をせずに絵ばかり描いていたそうです。
そのため、住職が怒って、戒めのために本堂の柱に雪舟をしばりつけたところ、彼は涙で鼠の絵を描き、それが本物の鼠のようにいきいきと描かれたという逸話があるそうです。
図南亭(となんてい) から望む東庭。
丸窓の向こうに美しいお庭が見えます。
まるで絵のようでした。
図南亭は 昭和44年に、茶道に造詣の深かった一条恵観(昭良)という人の三百年忌に当たり再建された茶室だそうです。
ということで、雪舟寺では抹茶をいただきました。
お菓子は「雪舟」という名前でした。
ちょっと遅めのお昼は、にしんそばにしました。
にしんそばは、南座近くの松葉が有名ですが、こちらのにしんそばもとてもおいしくて、にしんの甘露煮もお土産用に買いました。
その後は京都駅周辺に戻り、あちこちぶらぶら。
今回はお土産はほとんど買いませんでした。
家人には、奈良のお酒を買いましたが、外箱の立派さに比べて、お味はそれほど深みがないようでした。
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旅行中の装い。
とにかく寒い時期の旅行なので、一番暖かそうな着物にしました。
骨董市で買った縦じまの紬です。
帯は「桶絞り」という手法の焦げ茶の帯です。
これに分厚いコートと、ベレー帽のような帽子をかぶって散策しました。
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