昨日は、隣の市にある美術館に出かけてきました。
江戸時代後期の浮世絵師・歌川国芳の展覧会でした。
奇想天外な絵画、斬新なデザイン、あっと驚く表現力、そして西欧の絵画を元にしたデッサンなど、国芳は当時の浮世絵師とはちょっと違った存在だったのかもしれません。
サブタイトルには「21世紀の絵画力」とありましたが、江戸時代の人が20世紀を飛び越えて、21世紀の現代でも通用するという意味なのでしょうか。
この人、初めは「水滸伝」の挿絵を描いていたそうです。
その後、歌舞伎役者の顔を描いたり、犬や猫などを描いたり、風景画なども描いたりと手広く活動しました。
團十郎の役者絵など、たくさん展示されていました。
犬や猫を擬人化したものは、動物好きの人にはたまらないかもしれませんね。
これは可愛い金魚ちゃん。
国芳は寛政9年(1798年 )に生まれて、 文久元年(1861年)に亡くなりました。
19世紀の中ごろに活躍した人ですね。
日本橋の染物屋の生まれで、その後、ずっと江戸暮らしだったそうです。
子どものころから絵が上手だったとか。
当時は、ちょうど天保年間に水野忠邦の天保の改革があり、質素倹約、風紀粛清の時代となり、浮世絵も大打撃を受けることになりました。
それでも国芳は皮肉たっぷりの絵を描いて反抗精神や、風刺の精神を表したそうです。
いろいろな題材をテーマに描いていましたが、私がすごいなと思ったのは、平家物語を題材とした絵画でした。壇ノ浦の場面は素晴らしかったです。
今回の展覧会で良かったと思ったのは、薄いガイドブックがあったことです。
普通の展覧会だと、説明書は2000円くらいして、辞典のように重くて、持ち帰るのが大変なのです。
でも今回は、お値段も200円と手ごろだし、薄くて便利でした。
絵画の専門家ならいざ知らず、普通の人がお土産にするには、これくらいでちょうど良いのではないかしら。
この展覧会は京王のパスポートを見せると、割引になりますよ。
展示は1回目と2回目があります。
1回目のチケットを持参すると、2回目は半額になるそうです。
府中市美術館は「府中の森」という公園の中にあります。
ピンクのお花がきれいでしたが、何の花だったのかしら?
駅から少し離れていますが、「ちゅうバス」という100円で乗れるミニバスが走っているので、これを利用すると便利ですよ。
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この日の装い。
江戸時代っぽく縞の小紋を着て出かけましたが、国芳の描いた女性はあまり縞の着物は着ていませんでした。
でも、この着物、大好きなので、まぁいいか。
帯は紫色の塩瀬。
何だか分からない白い花が咲いています。
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