先日、新進の日本画家・中村恭子さんの「皿鉢絵巻展」を見てきました。
彼女は若い日本画家ですが、知り合ったのは、実は2年前、東京外語大学で彼女の個展が開催された時、私は2週間ほど、その受付の仕事をしていたのでした。
「着物 de お仕事」▼
そんなご縁があったおかげで、去年も、今年も中村さんの個展を見ることができたました。
会場は京橋にある画廊でした。
今回のテーマの皿鉢(さわち)料理というのは、高知の郷土料理で、お祝いの時などはそれぞれの家庭で作られる大皿に盛られた料理です。
お皿には、鯛の刺身、鰹のたたき、鯖の押しずし、カニ、貝、酢の物、野菜、寒天、お菓子までさまざまな料理が盛られています。
中村さんはその料理を丁寧に、克明に絵巻に描いていました。
絵巻は全長10メートルほどあるそうです。
中村さんと一緒に、壁に貼られている絵巻の前で写しました。
絵巻には料理の外は、カエルやかさご、スズメや鶴などの動物も登場していて、まさに現代の鳥獣戯画のような楽しさがありました。
一つ一つの場面を楽しそうに説明していただきました。
どれもおいしそうなお料理ばかりで、描いていてもお腹が減ってきてしまったそうです。
また会場には、中村さんたちが10人ほどで高知に行って、実際に皿鉢料理をいただいているシーンのビデオも放映されていて、ワイワイガヤガヤと食べている楽しそうな雰囲気が伝わってきました。
絵巻の表装には、両端に着物の端切れが使われていました。
お母様がお召しになった、黒の江戸小紋のきりばめ模様の着物だそうです。
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この日の装い。
かなり春らしく暖かくなったので、ピンク色の大島紬にしてみました。
淡いピンクと、グレーのような薄い紫の太いストライプです。
帯は焦げ茶の絞りですが、長すぎるので自己流に短くしてしまったものです。
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