私は普通の人に比べると身体が小さいので、反物を仕立てていただくと、いつもかなりの分量の生地が余ってしまいます。
最近は、青いタイシルクの帯用の生地と、東レシルックの着物用の生地が残ってしまっていました。
青いタイシルクの帯です。
色が鮮やかでとても気に入っています。
こちらは東レシルックの着物です。
チャコールグレーに水色のような模様が入っています。
とはいえ、せっかくの余り布でも、私の針仕事ですと、せいぜい巾着袋が縫えるくらい。
それではさすがに勿体ないと思っていました。
たまたま、同じ市内に住む、きものいろはさんの作品展を見る機会がありました。
彼女は着付け士さんでもあるのですが、洋裁もアクセサリー造りもなんでもできる人で、ビーズの羽織紐を買わせていただきました。
その時のブログはこちら▼。
その会場で見た、彼女が作る着物の端切れと革を使ったバッグがとても素敵で、憧れてしまいました。
それで、タイシルクの余り布か、東レシルックの余り布のどちらかで、バッグを作っていただこうと考えました。
こちらはたまたま、その帯と、着物を組み合わせた時の写真です。
いろはさんは、依頼者の要望に応じてどんな形にも作ってくださるというので、私はいろんな注文を出してしまいました。
A4サイズのファイルが入ること。(これは必須条件)
持ち手が短いこと。
着物でも洋服でもどちらにも合うこと。
内側の袋には、大きなサイズのスマホが入ること。
底には鋲を打って、汚れないようにすること。
チビの私でも持ちやすい大きさであること。
中のものが分かりやすいように、内側は明るい色にすること。
あまりシックではなく、ちょっと遊び心があること・・・・・
素材の選定は、タイシルクは素敵なのですが、バッグにするとちょっと目立ちすぎるようです。
東レシルックなら、雨に濡れても大丈夫ですし、どんな着物や服にも合うだろうと思いました。
その結果、東レシルックの余り布と、革を組み合わせて、持ち手の端には金の金具を付けて、あまり堅苦しくない感じのバッグをお願いしました。
こちらは初めの打ち合わせの時の段階で決めた、布と革と内側の布の組み合わせです。
この時は深緑の革にしましたが、私が優柔不断だったため、革は最終的には青色に変更しました。
いろはさんはとてもセンスが良く、また着付け士としても経験が豊富で、いろいろなアイディアをお持ちです。
鞄の大きさについても、細かい相談に乗っていただきました。
モノ作りには作り手の細やかな神経と、使い手の双方の合意が必要なんだなと思いました。
世界に一つしかない鞄の出来上がりが楽しみです。
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