邦画の「花戦さ」です。
歴史エンタテイメントというジャンルでしょうか。
どうしてこの映画を見ようと思ったかというと、先月、「東京キモノショー」▼で、着物と花のコラボレーションとして、この映画に使われた着物などが展示されていたのです。
それで面白そうだな、と思って出かけてきました。
物語は、安土桃山時代、織田信長から勢力を引き継いだ豊臣秀吉と、千利休の確執をメインに、そこに花僧である池坊専好を絡ませたものです。
専好は京都の六角堂にあるお寺のお坊さんですが、華道を教えています。
いろいろな武将の元に出かけて、花を生けることもしていました。
そこで出会う信長、秀吉、前田利家たち。
その後、利休は秀吉に詰め腹をのまされて自死しますが、それに対して専好は、花でもって秀吉に戦いを挑みます。
出演は野村萬斎、中井貴一、市川猿之助、佐々木蔵之介、佐藤浩市といった豪華メンバーでした。
とくに野村萬斎はいろいろな表情を表して、熱演していました。
その中で、可哀想な少女が登場します。
実は彼女は有名な絵師の娘だったという役ですが、これを演じた女の子が、可愛らしくてきっとこれからいろんな映画に登場するのではないかと思われました。
私はお稽古事としての茶道や華道にはそれほど興味はありませんが、千利休のことについては、興味があり、いろいろな人の小説を読んでいます。
三浦綾子さん、山本兼一さん、井ノ部康之さんなど。
それぞれの利休像が描かれていて面白かったのですが、映画では佐藤浩市が利休を演じていました。
初めはちょっと違和感がありましたが、だんだん、利休らしく見えてきました。
彼もこういう役をする年頃になったのね、と思いました。
色とりどりのお花が美しく映し出されていました。
また大きな松などを使ったいけばなは、さすがに池坊の力作ですね。
それと、華道も茶道も、昔は男性がするものだったのだ、ということが見えてきて、現代との違いがあって面白いですね。
この映画は、狂言界、歌舞伎界、映画界などの人たちが登場していて、それも見ごたえがありました。
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この日の装い。
天気予報ではかなり暑くなるということでしたが、映画館は冷房が効いていて寒いので、木綿の浴衣にしました。
藍色に銀色の丸が刺繍されている帯は、以前、骨董市で買ったもの。
柄出しが難しくて、帯の巻き方を反対にしています。
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