先日、新橋演舞場に歌舞伎を見に行きました。
正面入り口の門松や締め飾りが、お正月らしいですね。
日の丸も掲げられていました。
この日の出し物は、「市川海老蔵、中村獅童、市川右團次の豪華共演!」という触れ込みでした。
1.『天竺徳兵衛韓噺』
中村獅童さんが演じる、インドへ行った船乗り徳兵衛さんの話は、ストーリーがよく分かりませんでしたが、大きなガマガエルが何回も登場したり、屋台崩しがあったり、獅童さんの宙乗りがあったりして、楽しめました。
ケレン味に溢れた演出とでもいうのでしょうか。
ただし、長い30分休憩は1時40分ごろまでなくて、お腹が空いてしまいました。
正面ロビーには大きなお供えがありました。
豪華な羽子板もありましたよ。
2.海老蔵さんの「寿初春 口上」。
お家芸の「にらみ」をご披露されました。
年の初めに「にらみ」を鑑賞すると、その年は病気にならないというそうです。
成田屋の「成田」くんというマスコットもいましたよ。
3.『鎌倉八幡宮静の法楽舞』
老女になった静御前の舞踊劇。
海老蔵さんが静になったり、義経になったりする七変化の早替わりは面白かったですね。
私が感激したのは、いろいろな流派による合同の三味線演奏でした。
舞台に登ったのは、義太夫、河東節、常磐津、清元、長唄の三味線でした。
これには女性の演奏者も混じっていました。歌舞伎座の舞台に女性が乗るというのは、めったにないことでしょうが、素敵な演奏をしていました。
全部で20人以上の三味線奏者がいたと思いますが、流派を越えて素晴らしい演奏でした。
これは余談ですが、隣に座ったリッチそうな親娘(75歳くらいの母親と、40代の娘)の態度には感心しませんでした。
幕間は毎回ぎりぎりになって席に着くので、そのたびにこちらは足を引いて、通りやすくするのも面倒。内側の席なら、もっと早く席に座ってほしいものです。
またこの二人は紙コップのコーヒーを飲みながら鑑賞していたので、汁が着物に飛び散るではないかとヒヤヒヤ。
ゴージャスな指輪や服を身に着けていましたが、もう少し周囲のことをわきまえてほしいですよね。
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この日の装い。
絞りの模様の入った濃いワイン色の小紋です。
かなり小さいサイズですが、てろっとした生地なので、「着物を着ている」という雰囲気になれます。
帯は梅屋さんの白い市松模様の西陣帯。
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