昨日は、上野の東京国立博物館平成館で、「名作誕生-つながる日本美術」▼を鑑賞してきました。
日本美術の国宝級の「名作」がずらりと並んでいて、古代から近代までの日本美術史を勉強したような気分になることができました。
平成館の入り口ですが、私がさしている日傘は、博物館のものなのです。
暑よけのために、庭を歩く時に、日傘を貸してくれるサービスです。
白やピンク、ベージュなどの日傘がありました。
嬉しいですね。
この展覧会は、『國華』という美術雑誌が創刊されて130周年を記念して開かれたものです。
『國華』は岡倉天心などが作った雑誌で、その後、朝日新聞社が支援するようになり、現在まで1460号続いているそうです。
入り口には、どーんと大きな仏像が何体も立っていました。
ケースに入っていないので、とても迫力がありました。
どれも木造で、頭のツブツブや、衣のひだ、お顔の様子などをじっくりと眺めることができました。
内容はこのような構成になっていました。
第1章 祈りをつなぐ
第2章 巨匠のつながり
第3章 古典文学につながる
第4章 つながるモチーフ/イメージ
どれも素晴らしい作品でしたが、あまりに盛りだくさんで、近代の方になると、見るのもちょっと疲れてきました。
特に最後に岸田劉生の作品などは、北斎の絵画の構図を模倣したようでしたが、どうも意味不明で、なくてもよかったのでは、と思ってしまいました。
とはいえ、聖徳太子の一生を描いた壁画や、伊勢物語や源氏物語をもとにした絵画や美術品、雪舟の墨絵、琳派の作品などをふんだんに鑑賞することができて、満足しました。
美術品というものは、模倣や継承、剽窃などがあり、そこにまた新たな想像が加わるもの、ということでした。
それは日本国内に限られるものではなく、中国や西洋などの影響も見逃せませんね。
美術鑑賞の後は、お庭の散策。
緑がとてもきれいでした。
立派な灯籠もありました。
こちらは本館の裏に当たります。
もう少し早い時期に訪れていたら、桜やツツジが満開だったことでしょう。
この展覧会は5月27日まで開催です。
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この日の装い。
かなり蒸し暑いという予報だったので、単衣の着物にしました。
緑に黒のストライプ。
「ふだんきもの杏」▼さんのリサイクル品です。
帯は着物交換会で頂いてきたもの。
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