2018年6月10日日曜日

変われば変わるもの

昨日は、午前中は三味線のお稽古に出かけ、夕方からは日本舞踊のお稽古でした。

三味線は来月、浴衣会があるので、その時に弾く曲を教えていただいています。
こちらがその教本です。


先生からは、細かい指の使い方を教えていただきました。
より正確な音を出すために、また見栄えを良くするために、そして省エネのためにも、どの指をどの位置に置くとよいか、というのが大切だと分かりました。
おかげで、それまで適当(?)に弾いていたところが、きちんとできるようになって、納得できました。

お稽古は30分ごとのマンツーマンですが、私の前の時間帯は87歳のおばあさま、私の後は今年就職したばかりの若いお嬢さんのお稽古でした。
いろいろな方と一緒に頑張れるのは、楽しいですね。

日本舞踊の方は、10月に発表会があるので、その時に踊る曲のお稽古でした。
なかなか振付が覚えられないので、ビデオ撮影をさせていただいています。
それをユーチューブにアップして、仲間と共有。
昔のお稽古では考えられないことですが、でも大人になって振りを覚えるのは至難のことなので、先生もご理解いただいているようです。

先生のお美しい後姿を撮らせていただきました。
お着物も帯も、とても爽やかで素敵でした。
髪型もステキで、うっとりするほどです。
ビデオに撮った我が身と比べると、月とスッポンとはこのことでしょうね。


この日は研修生は8名でした。

夜のお稽古だったので、あまりお話する時間もありませんでしたが、みなさん、違う踊りなので、見ているだけでも参考になりますね。

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こうやって書いてみると、私は「和のお稽古が好きな人」のように思われるかもしれませんが、昔は全然違いました。

私はいわゆる全共闘世代なので、若い頃は批判精神が旺盛で、日本の伝統的なことなどにはまるで興味がありませんでした。
ですから、成人式には出席しませんでしたし、振袖を着たこともありません。

若い頃は、お稽古事にはまるで興味がありませんでした。
お茶もお花も何回かはしたことはありますが、そういう道に進む人がいるということすら、想像もできない人生でしたね。

20代終わりの頃、海外に住むようになり、滞在中にあまりに太ってしまったので、帰国して30代半ば頃からエアロビクスやジャズダンスを始めましたが、それでも日本舞踊をしたいとは思ってもいませんでした。

それが還暦を過ぎたころから、少しずつ着物を着るようになったり、三味線を習い始めたりするようになって、変わってきて、今では謡いを読むほどになりました。

若い頃の私が、今の私を見たら、何と思うでしょうね?

人間は変われば変わるものなのだ、とつくづく思います。

ただし、自分のDNAを考えてみると、祖母や伯母・叔母たち、そして母も、和のお稽古事に手を染めていた人たちでした。
そういうことが、今の私に少しは影響しているのかもしれませんね。

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この日の装い。

気温が31℃もあるというので、夏のさらさら大島紬にしました。
ピンクとクリーム色の大きな格子柄です。


ピンクがちょいと可愛すぎるので、帯は焦げ茶色にしました。


柿渋で染めたと糸と、ブルーの格子が好きな帯です。


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