2018年6月24日日曜日

「浮世絵にみる江戸の暮らし」4

今回の市民カレッジ講座の内容は、浮世絵に描かれたペットについてでした。

ペットと言えば犬や猫が思い浮かびますが、浮世絵にはそれ以外にも小鳥や金魚なども描かれていました。
またペットではありませんが、ゾウやラクダ、ヒョウなどの舶来の動物が描かれていた浮世絵もあります。

まずは犬から。
浮世絵に描かれた「南総里見八犬伝」です。


犬は、「花咲かじじい」にも登場しますね。
また犬は安産の象徴なので、明治の錦絵新聞で三つ子の様子を描いた記事にも犬が描かれていました。

ただし江戸時代には「生類憐みの令」のため、お犬様が大事にされていたので、一般の人間はそれほど犬を飼うことはなかったそうです。「犬目付」という役職もあり、犬を飼うのは面倒だったのかもしれません。

猫は多くの浮世絵師に描かれました。
歌麿や北斎、広重などもいろいろな場面に猫を登場させていました。
なかでも歌川国芳という人はよほどの猫好きだったのか、ものすごくたくさんの猫を描いていました。

また猫はペットとしてだけではなく、ネズミよけとしても大事な仕事をしていました。
とくに養蚕業ではネズミは大敵だったので、猫はよく描かれていたそうです。

面白かったのは「二股」の尻尾をもつ「化け猫」ですね。
行燈の油をなめている場面がよく使われていましたが、この油は魚の油だったので、猫が好きだったそうです。
化け猫は三毛猫に決まっているそうですが、赤い絵の手拭いをかぶっていて、とても目立ちます。


「東海道五十三次」になぞらえた「猫飼好五十三疋は最高でした。
とんちが効いていて、おまけに猫の生態をよくわかっていて、絵もよく描かれていて、とても楽しませてくれるものでした。


次回は「双六でたどる江戸の最新流行」の予定です。

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この日の装い。

蒸し暑い日でしたので、叔母が着ていた藍色の結城縮(?)にしました。


いかにもザ・昭和という着物なので、帯を現代風なものにしました。
私が愛用しているBerry工房▼のレース帯です。
お太鼓の部分と、前の部分にレースが施されています。
下の生地がサテンのようなので、色の変化が楽しめます。


一緒に市民カレッジを受講しているTさんが、市役所の前庭で写してくださいました。


とても締め心地がよく、またいろいろな着物に合わせやすい帯です。
そういうのが一本あると、とても便利ですね。


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