場所は新宿区の四谷三丁目近くにある、三味線の杵屋三澄那さんのお稽古場でした。
しっとりとした素敵な日本家屋でした。
今回のライブは「長唄と講談」というタイトルがついていて、講談も聞けるというので楽しみでした。
この日は2回のライブがあり、私は後半に参加しました。
というのも、後半には「まかしょ」という曲があったからです。
この曲はタイトルだけは知っていましたが、実際はどんな曲か聞いたことがなかったので、それで聞いてみたいと思ったのです。
初めは三味線の合方集でした。
水の音を表した合方(ちゃらりちゃらり)、虫の音の合方(ちんちろりん)、狂いの合方(連獅子)を演奏してくださいました。
次は三味線の説明など。
三線と比較しているところです。
参加者には初めての方が多かったようで、三味線が3つに分解されることを目の前で見ると、やはりびっくりされているようでした。
三澄那さんは、すっきりとお美しく、また若い演奏者もとても可愛らしい方でした。
その後は、講談師の神田阿久鯉さんとのトークタイム。
これがとても面白かったですね。
阿久鯉さんは、就職活動がうまくいかなかったとき、たまたま教育テレビで講談を見て、自分も講談をやってみようと、この世界に飛び込んだということでした。
現在は、女性講談師がとても多いそうです。
それでも講談師は80人ほどしかいないのだとか。
講談と浪曲とはどこが違うかというと、浪曲は三味線があるのに対して、講談は話だけ、それも歴史上の人物を取り上げるのが特徴だそうです。
長唄のお唄の方も加わって、楽しいトークでした。
その後にお目当ての「まかしょ」の演奏を聞きました。
これは舞踊曲ですが、唄の出だしが「まかしょ」というので、それがタイトルになってしまったそうです。
文政時代に、江戸中村座で初演されたそうで、当時の風俗などを唄っています。
廓のことを唄っているのですが、割としっとりとした曲でしたね。
最後は講談でした。
長唄と講談という組み合わせ、とても面白く聞かせていただきました。
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この日の装い。
ピンクのさらさら大島紬にしました。
帯は黒の麻。
シルバーの刺繍が気に入っているのですが、柄をちゃんと出すのがとても大変な帯です。
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