「ナルト」とは、どうやら忍者が主人公の人気漫画らしいということだけが事前知識で、新橋演舞場に向かいました。
演舞場では、「ナルト」を歌舞伎として上演する新作歌舞伎「NARUTOーナルトー」▼が上演されています。
主人公は落ちこぼれ忍者の「うずまきナルト」。
そして彼の友人であるライバルでもある忍者の「うちはサスケ」。
この二人の友情が中心に描かれているところは、「ワンピース」ともなんとなく似たストーリー構成でしょうか。
「うずまきナルト」を演じるのは坂東巳之助、そして「うちはサスケ」は中村隼人。
巳之助さんといえば、たしかお父さんの三津五郎さん(当時は八十助さん)が、宝塚スターと結婚してできた息子でしたよね? 八十助さんさんは近藤サトさんと再婚したとかなんとかで話題になりましたね。(その後、離婚したのかな?)
巳之助さんは、悪がきっぽいやんちゃな雰囲気がよく似合っていたと思いました。
隼人さんは、もうかっこよくて、ビジュアル系歌舞伎役者ナンバーワン。
こういうマンガチックなお芝居にはぴったりです。
そして彼らの敵となる悪役は、猿之助と愛之助のダブルキャストで、私が見たときは愛之助でしたが、うまいと思いました。猿之助のも見たかったな。
年増忍者を演じた市川笑也と、少女忍者をした中村梅丸は、男性とは思えないほど女らしくて、さすが歌舞伎役者だと感心しましたよ。
歌舞伎の立ち回りや殺陣を取り入れたアクションや、見得を切ったりするところは、さすがにうまかったですね。
CGもふんだんに使われていて、また「柝」の演出が素晴らしかったですね。
ただ、普通のお芝居のシーンは、なんだか眠くなってしまいました。
やはり歌舞伎風の演出や音響効果があったほうが、私は好きですね。
最後の場面の大量の水を使っての大立ち回りには、客席からはどよめきが沸き上がりました。
見ていて、「水の中でこんなに濡れて、風邪でも引かないだろうか」とおばちゃんは心配してしまいましたが。
それにしても、役者さんというのは本当に肉体勝負ですね。
こんな大変なことを一日2回もするのですから、強靭な体力と精神力がないと続けていけないでしょう。
いろいろな世代のお客さんが来ていました。
幼稚園生ほどの男の子もいましたが、「ナルト」を見て、歌舞伎ファンになるかもしれませんね。
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この日の装い。
劇場内は涼しいので、着物でないと寒くてたまりません。
京都に出かけた時、着ていた単衣着物があまりに暑くて、一番涼しくて一番安いリサイクルポリの絽の着物を探し出して買いました。それがこれです。
縦じまがあまり粋になりすぎないように、帯は華やかな花模様にしました。
これもリサイクルの絽の帯ですが、たれが異常に長くて、お太鼓の中はグルグル状態になってしまいます。
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