言わずと知れた横溝正史の原作を、新派で演じていました。
上の写真、なんだか私が白く、亡霊のように映っていますね。
祝日だったせいか分かりませんが、どういうわけか、おじいさんのお客さんがものすごく多くて、信じられないくらいでした。
おかげで、座高の高いハ○の頭がじゃまでした。
舞台は戦後すぐの信州。
大富豪の犬神家の一族の面々が、遺産相続のために集まります。
遺言状を開き、そして次々に謎の殺人事件が起こります。
そこに登場するのはご存じ金田一耕助。
というお話です。
うーん、やはり新派は八重子さんと久里子さんで持っていますね。
このお二人が登場すると、さすがに舞台が引き締まります。
喜多村緑郎さんは、髪の毛がぼさぼさの金田一よりも、以前の舞台で見た二枚目の方がお似合いだったような感じです。
襲名披露の時▼は、本当に美しかったですよ。
歌舞伎時代にファンだった春猿さん(今は河合雪之丞)はやはり女形がきれいでした。
それに佐藤B作も良かったですね。欣ちゃんのテレビ番組でよく見ていました。
若手はちょっと新派らしくないというか、存在感が薄いというか。
そして目に付いたのは、やはり女優さんたちの着物ですね。
喪服姿も素敵でした。
私としては、お手伝いさんたちの普通の着物が昭和っぽくて、良い感じでした。
このお話は、戦争と切り離して見ることはできませんね。
ビルマの戦場で出会った二人、そして戦争で傷ついた人たち。
「復員兵」という言葉は久しぶりに耳にしました。
絹織物がナイロンという化学繊維に変わっていく時代。
昭和は遠くなりにけり、と感じてしまいました。
これからは、平成もそのように遠くなっていくのでしょうね。
実は横溝さんの小説は読んだことがありません。
これを機会に、読んでみようかしら。
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この日の装い。
お芝居にちなんで、ちょっと昭和っぽくしてみました。
きれいなブルーの小紋。
千円で見つけましたが、袋(表地と裏地の釣り合いが取れていない状態)になっていて、それでは着られないので、泣く泣く数千円かけてお直しをしてもらったという、いわくつきの着物です。
帯は黒く見えますが、紫色いに淡いピンクの花柄です。
世田谷ボロ市で300円で見つけた花模様の長羽織。
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