2019年1月27日日曜日

三味線のお手入れ

三味線は非常にデリケートな楽器で、糸がプツンと切れたり、皮が破れてしまうこともあります。

私は、ちょっと気になる時には、和楽器屋さんで点検していただいています。
これまでにも、皮を張り替えてもらったり、糸巻きを交換してもらったりと、いろいろメンテナンスをしていただいています。

少し前には、下の写真の○の部分を押さえている座金(?)が変形してしまって、そこを直していただいたこともありました。


このところ、弾いている最中に、急に糸がだらんとすることがあり、音が出せなくなり弾けない状態に陥ることがたびたびありました。
糸はただ巻き付けてあるだけなので、弾いているうちにどんどん緩くなって、音程が下がることはよくありますが、それは糸を巻き直せばそれで済みます。
ところが、がくんとなってしまうと、人前で演奏中に直すのは私には大変なので、和楽器屋さんに見てもらいました。

糸巻きを全部はずしてみると、象牙の部分が黒ずんでしまっています。
それを丁寧に紙やすりできれいにしてもらいました。

その時に教えていただいたのですが、糸巻きにあいている小さな穴は、経年劣化するので、糸巻きがすり減ってくると、新たに穴を開けるのだそうですが、私の三味線も以前とは別のところに穴が作られていました。

実はこの三味線は、もうすでに亡くなった伯母が使っていたものですが、その時に穴の位置を変更したのだと思われます。
この三味線の経歴が見えたようで、嬉しくなりました。

さて、ということで三味線のメンテナンスも終わり、今日は市のイベント▼に出演します。
会のみなさんとご一緒に、「勧進帳」の「瀧流し」を演奏します。


うまく弾けますように。


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