市民カレッジ「能楽師四役!プラス One!」の3回目は、能楽師のうち、囃子方の先生お二人のお話と、実技がありました。
1回目、2回目のまとめはこちら▼。
講師のお一人は、森田流笛方の栗林祐輔先生。
もうお一人は、幸流小鼓方の森貴史先生でした。
舞台の上のピシッとしたお姿とは変わって、とてもリラックスモードの先生方でした。
ビデオやパワポを見ながら、能楽師の囃子方について、いろいろと教えていただきました。
はやしというのは、「栄やす」「映やす」という意味で、能の歌や所作などを「はやし立てる」、という意味から来ているそうです。
太鼓、大鼓、小鼓、笛+歌の5人で構成ますが、どれも「リズム楽器」であるということでした。
笛もリズム楽器というのが面白いですね。
そのはやし方には「リズムを取ってはやす」方法と、「リズム感なくはやす」方法があるということでしたが、初めて聞きました。
「リズム感なくはやす」のは、「あしらい」と言うそうです。
実演していただきましたが、あまり拍子をとらずに、のんびりと演奏しているように聞こえました。
囃子方の楽譜は非常に難しく、例えば笛の楽譜はこんなふうに書かれています。
「オヒャ アアアア ウ」
なんのことやら、さっぱり分かりませんでした。
また能の謡本には、よく見ると、囃子方がどんなふうに演奏するかなど、書かれているのだそうです。
講義の後は、先生のご指導で、笛と小鼓の実技を体験しました。
こちらは小鼓の先生のレクチャーです。
掛け声が大事だとのこと。
一緒に受講しているUさんとTさんの後姿。
正面の女性は、助手の方です。
こちらは私。
着物がシワシワでした。
手の力を抜いて、ポンとするのですが、なかなか難しい。
そして間を取る時には、ぜったいに手のひらを鼓から離してはいけないとのこと。
ちなみに小鼓は、能でも歌舞伎でも同じ楽器を使うとのこと。
糸の色が違うこともあるそうですが、基本的には同じものを使うそうです。
じつは、それは私の疑問でした。
今度は笛に挑戦しましたが、これは本当に難しくて、なかなか音が出ませんでした。
先生によると、音が出るまで1年くらいかかる人もいるそうです。
私は早々と諦めましたが、それでもすぐにきれいに音が出る人もいました。
ちなみに笛方の人がフルートを吹くと、息が強すぎてきれいな音が出ないのだとか。
次回は狂言方のお話があります。
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この日の装い。
いただきものの大島紬。
やはり藍色の着物は、着ていて落ち着きますね。
帯は、福袋に入っていた朱色のつづれ帯。
カラフルな色使いの帯なので、いろいろな着物に合いそうですね。
帯揚げを薄いベージュにしましたが、ちょいと失敗。
他の色の方が良かったようです。
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